映画『スポットライト 世紀のスクープ』で取り上げられていたカトリック教会聖職者の性的虐待事件についてちょっと調べてみました。
主な検索キーワード:カトリック プロテスタント 性的虐待
Photo by Kerry Hayes (C) 2015 SPOTLIGHT FILM, LLC
前回記事
ボストンのみではない
カトリック聖職者の性的虐待事件は、映画の舞台になっているボストンのみではないようです。
- アメリカ
- ドイツ
- アイルランド
- イギリス
- メキシコ
- オーストラリア
- ギリシャ
参照: カトリック教会の性的虐待事件 - Wikipedia
世界規模で行われていた事なんですね。
カトリックとプロテスタント
キリスト教はプロテスタントもあります。カトリックとプロテスタントでは、性に対する捉え方に違いはあるのでしょうか?聖職者の結婚に対しての教義には違いがありました。
カトリック:聖職者は生涯独身でないといけない
プロテスタント:男女の結婚はみとめる
※牧師さんがいる教会はプロテスタントです。正教会は結婚可能。
独身制が悪い
教会における性的虐待のいくつかの記事を読むとカトリック聖職者の独身制に問題があると記載されています。
結婚できないので異性愛者は、神父になりたがらない。必然的に神父になる人は同性愛者が多くなる構造なんですね。
【参考記事】
近年だけの話ではないのでは?
独身制なんて言うのは、古くからの教義ですから現在の法律が出来る前からの事だったと考えていいのではないでしょうか。
最後に
感想ですが、奥が深そうですね。現在の法律が出来る前から許されていた行為であれば、罪の意識は小さいのではないかと感じました。
映画の中で、過去に性的虐待を行った神父にインタビューするシーンがあります。神父は、「悦びは感じなかった」と言っています。カトリックの教義では、「快楽を求めるだけの性交渉は禁止する」とありますので、快楽を求めたのではないので罪は大きくないと言っているのでしょう。
キリスト教のように大きな教団は、歴史も長くそこから生まれた悪い慣習も存在していると思います。そういう悪い慣習を正すことは難しく勇気が必要だと思います。
私たちの周りにも慣習となった闇がいくつもあるのでしょう。