キネマの館(ヤカタ)

映画 いくつもの感動と出会い

2016年の公開映画を振り返ってみた

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2016年はブログを開始したということもあり劇場と動画配信サービスでたくさんの映画を観ました。今日は劇場版ですす。

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年初はリドリー・スコット監督、マット・デイモン主演の『オデッセイ』からスタートしました。

映画 『オデッセイ』感想 火星で一人で生き延びるサバイバル ※ネタバレあり - キネマの館

火星に残された植物学者が一人で生き延びるサバイバル映画でしたが、意外にもヒョウヒョウと苦境を乗り切っていくので期待していたサスペンス感は見事裏切られ、逆にユーモアで楽しませてくれました。

次は、アカデミー監督賞と主演男優賞を受賞した『レヴェナント:蘇えりし者』です。レオナルド・ディカプリオが悲願のオスカー受賞ということでも話題になりました。私はこれを機に監督アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥの作品を全て観て、人間の奥深い感情に触れた気がしました。

映画『レヴェナント:蘇えりし者』を観る前に - キネマの館

それと同じ時期に上映された『noma ノーマ、世界を変える料理』では、ドキュメンタリー作品としては今までで一番感動させられることになります。日本のお店も負けてはいないぞと思いながら、映し出される芸術品のような料理に目を奪われました。

映画『noma ノーマ、世界を変える料理』 感想 お薦めのドキュメンタリー映画です - キネマの館

5月のゴールデンウィークは2部構成の『64』で既にTVドラマ化もされていた作品ですが、出演者の名演が光る素晴らしい作品でした。2部構成に関しては多少疑問も残りましたが、前編と後編の間に登場人物・相関関係が整理出来て後編はとても満足のいく鑑賞になりました。

映画『64-ロクヨン 前編』登場人物などを整理してみました ※ネタバレあり - キネマの館

ゴールデン・ウィークのもう1作は、『グランド・フィナーレ』。この作品では邦題の付け方に関して強い批判を感じました。原題「Youth」として観ていれば違った気持で観ていたのですが、素晴らしい人生の最後を飾る物語という期待と違っていたことが悪い面に出てしまいました。作品自体は非常に良いものでジワジワとその良さが感じてきていてもう一度観たいと思っています。今年度で一番かなと感じているくらいです。

映画『グランド・フィナーレ』感想 若さは活力 - キネマの館

夏からは、観たい映画というよりも人気映画を選んで観ていたので心に残ったものは少ないのですが、アニメの『君の名は。』は良かったと思います。劇場でアニメを観ることはほとんどなかったのですが、観て良かったと思いました。これもブログ生活のおかげです。

映画『君の名は』感想 新海誠監督の時空を超えた恋愛物語 ※ネタバレあり - キネマの館

秋からもいい作品はあったのですが、中でも強く印象に残っているものと言えば、『ハドソン川の奇跡』とドキュメンタリー『ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK The Touring Years』です。

『ハドソン川の奇跡』では今後ますます起こり得るであろう人為的ミスの追求劇が見ごたえがありました。コンピュータによる分析結果との争いは今後ますます増えるのではないかと思っています。次のビートルズのドキュメンタリーは既に解散をしていた世代としては観れて良かったと思いました。作品自体も時間を感じさせない編集でとても良かったです。

映画『ハドソン川の奇跡』感想・事故映像あり コンピュータ社会の盲点「人的要因」 ※ネタバレあり - キネマの館

映画『ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK』感想 ハリウッド・ボウル映像、懸命に唄う姿が良かった - キネマの館

 

ざーっと強く印象に残った作品をあげましたが、一番大切な作品が抜けていました。カトリック教会の不祥事を描いた『スポットライト』です。カトッリックの聖職者たちのゆがんだ性は今まで多くの作品で取り上げられていましたが、現実世界でその実態を暴いたという新聞記者の物語ですが、このセンセーショナルな内容が注目されるのもいいのですが、やはり多くの人がうすうす気付いていたのに口を閉ざしたいたということが大きなポイントとなっています。こういう悪事は多くの無関心を装う人々の小さな罪が育んでしまっているというところに強い感心が生まれました。

映画『スポットライト』のカトリック教会の性的虐待について - キネマの館

 

 劇場公開で強く印象に残って作品はこんなところです。たくさん観たなーとう感じです。