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映画『L.A.コンフィデンシャル』感想 警察の内部不正を描いた名作 ※ネタバレあり

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映画『L.A.コンフィデンシャル』をNetflixで観ました。若き日のラッセル・クロウが新鮮です。警察の内部不正を暴いていくメイステリー作品です。

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作品情報

公開:1997年

時間:2時間18分

監督:カーティス・ハンソン - Wikipedia

あらすじ

1950年代のロサンゼルスではマフィアの幹部ミッキー・コーエンの逮捕をきっかけに血みどろの抗争が繰り広げられていた。ある日、街のコーヒーショップで客が皆殺しにされる猟奇殺人事件がおきる。被害者の一人は刑事だった。その刑事の相棒だったバドは新入りのエド、ジャックと共に事件の捜査に当たる。やがて犯人と見られる三人組はエドに射殺され、事件は解決したかに見える。

引用:L.A.コンフィデンシャル - Wikipedia

主なキャスト

若い時のスリムなラッセル・クロウを観ることが出来きます。

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感想

ロサンゼルス警察の内部不正をテーマした作品です。

不正に関与する人物像が多彩なので、事件の核心に迫るまでのミステリアスな展開が最後まで飽きることがありません。人物像は、

 

  • 警部
  • 刑事
  • 元警官
  • 検事
  • 売春宿・覚醒罪の元締め
  • 売春婦
  • 男娼
  • 新聞記者

 

です。

特ダネを狙う新聞記者と警察上層部の汚れた関係もあり、いかにもアメリカという感じです。最近日本でも特ダネを強く求める傾向になっていますね。売春婦も整形を行って有名女優に似せて人気を得ています。これももう普通になってきていますね。約20年前の作品ですが、その後社会の傾向を上手く捉えていると思います。

バド(ラッセル・クロウ)は、行動派の刑事ですぐに感情に任せて手を出します。一方、エドは知性派で出世を第一に考えるエリートです。このタイプの違う二人が当初はいがみ合っていますが、事件の核心に近づいたときに手を組み警察内部の不正を追い込みます。思わぬ人物が黒幕として絞り出されてきます。こんな乱れた組織は最悪です。

最終的には、エドは昇進をものにし、エドは女を手に入れます。このタイプの違う二人の人物像も映画を面白いものにしています。

エドが、真犯人に気付くのは「ロロ・トマシ(罪を犯して逃げるもの)」というキーワードです。知るはずもないこの言葉を上司が口にしたことで疑惑が湧きます。こういう謎解きの展開も良かったです。

警察の内部不正の映画は多くありますが、脚本が良く一押しの作品です。お勧めの作品です。

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