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映画 いくつもの感動と出会い

映画『キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語』 ※ネタバレあり

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映画『キャデラック・レコード』を観ました。チェス・レコード創業当時の物語を描いた作品です。1960年代のシカゴ・ブルースを知るには良い作品です。ビヨンセが製作総指揮しています。

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出典:映画.com - 映画のことなら映画.com

キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語の予告編・動画「予告動画」 - 映画.com

作品情報

 ・公開:2009年

 ・時間:1時間48分

 ・監督

ダーネル・マーティン - 映画.com

 ・主なキャスト

 

 レナード・チェス(エイドリアン・ブロディ)
 マディ・ウォーターズ(ジェフリー・ライト)
 エタ・ジェームズ(ビヨンセ・ノウルズ)
 リトル・ウォルター(コロンバス・ショート)
 チャック・ベリー(モス・デフ)
 ウィリー・ディクソン(セドリック・ジ・エンターテイナー)
 ハウリン・ウルフ(イーモン・ウォーカー)

 レベッタ・チェス(エマニュエル・シュリーキー)

 ジェニーヴァ・ウェイト(ガブリエル・ユニオン)

アメリカの音楽界に影響を与えたアーティストが続々と描き出されます。太字がアーティストです。

チェス・レコード

アメリカで黒人音楽のレーベルとして思い当たるのは「モータウン」ですが、「モータウン」が出来る以前に、ブルース、R&Bという黒人音楽を送りだしたレーベルが「チェス・レコード」です。創業者のチェスは白人(ポーランド移民)で、当時はまだ人種差別が強かった時代ですから大変だったと思います。そんな様子も映画では描かれています。

ビヨンセ

ビヨンセは数々の映画に出演しています。中でも印象に残るのは日本でも大ヒットした『ドリーム・ガールズ』(2006年)で、その次の作品がこの『キャデラック・レコード』です。自身製作総指揮も行っています。映画の後半にエタ・ジェイムズ役で出演しています。

 

感想

激動のアメリカを音楽の世界を通して覗けるので面白いです。モータウンは、この後の時代でしたので進出し易かったのでしょう。「キャデラック・レコード」を経営不振に追い込んでいくのは、プレスリーやローリングストーンズなどの白人音楽のロックです。しかしロックの下地はこの映画に描かれているような黒人の感性だったんですね。ビーチ・ボーイズやジョン・レノンの曲がチャック・ベリーの曲の盗作だと騒がれたりもしていまいたが流れからして仕方がないですね。

映画自体は、マディ・ウォーターズはじめ有名アーティストのカヴァーが終始流されるのでそれだけでも楽しいです。製作総指揮をとったビヨンセの熱唱も観れます。

人種差別とキャデラック・レコード(チェス・レコード)の繁栄と衰退が観れる映画です。ちなみに、キャデラックは自動車の車種のことで成功者の象徴だったようです。

ブルースやR&Bを好きな方、これからいう方も一度観てみる価値はあると思います。Amazonでサントラの試聴ができます。

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1950~1960年の黒人音楽をテーマにした映画

ドリームガールズ

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ビヨンセが主演なのですが、助演のジェニファー・ハドソンの方が主演のようです。ジェニファー・ハドソンの歌唱力が素晴らしいです。

Ray/レイ

 盲目の歌手レイ・チャールズの伝記映画です。レイの人生の光と影が描かれています。 ジェイミーフォックスが素晴らしい演技をみせてくれます。ジェイミー・フォックスはドリーム・ガールズにも出演しています。

ニーナ・シモン 魂の歌 ※ドキュメンタリー

「黒人差別との戦い」と「アーティストとしての人生の葛藤」が描かれています。意識が高い人です。まさに光と影の人生です。

昨年映画が作成されたようです。 

ニーナ・シモンをゾーイ・サルダナが演じる伝記映画『Nina』全米で12月公開 | キューティー映画情報サイトcue

ソウルガールズ

youtu.be

アボリジニのグループ歌手がいたのは知らなかったです。「ザ・サファイアズ」聴いたことのある曲が流れます。大変観やすいいい映画でした。

   

最後にビヨンセの「At Last」をお聴きください。


Beyonce At Last - Etta James Fashion Rocks 2008 LIVE

 

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