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映画 いくつもの感動と出会い

『しあわせの隠れ場所』感想 プロアメフト選手の感動物語 ※ネタバレあり

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原題が『The Blind Side』。心温まる映画です。サンドラブロックの魅力を前面に押し出し、恵まれない環境で育った少年を家族の一員とし、将来その子が一流のフットボウル選手なるという実業家夫人の実話を元にした話です。

ポスター画像

作品情報

公開:2009年

時間:126分

監督

ジョン・リー・ハンコック - 映画.com

主なキャスト 

<テューイ一家>

母 リー・アン・テューイ:サンドラ・ブロック

父(実業家) ショーン・テューイ:ティム・マッグロウ

娘 コリンズ・テューイ:リリー・コリンズ 

息子 S・J・テューイ:ジェイ・ヘッド

ビッグマイク  マイケル・オアー:クィントン・アーロン

スー夫人:キャシー・ベイツ

バート・コットン:レイ・マッキノン

あらすじ

全米アメリカンフットボール・リーグNFLのマイケル・オアー選手の激動の半生を追ったマイケル・ルイスのノンフィクション「ブラインド・サイド アメフトがもたらした奇蹟」を映画化。米南部ミシシッピのスラム街に生まれ、ホームレスのような生活を送っていた黒人青年マイケルが、裕福な白人女性リー・アンの一家に家族として迎え入れられ、アメフット選手としての才能を開花させていく姿を描く。

しあわせの隠れ場所 : 作品情報 - 映画.com

 

感想

まずは2人の登場人物の紹介をしておきます。

ビッグマイク

スラム街生まれのマイケル・オアーは、小さい頃に母が失踪し、帰る家もない恵まれない環境の青年。寝泊まりはコインランドリーというとても寂しい生活を送っていた。通称はビッグマイクで本人は気に入っていないが、それを人に言えないとてもおとなしい、そして大きな体格のの青年。

マイケル・オアーは実在アメフト選手です。

Michael Oher Ravens Training Camp August 5, 2009.jpg

マイケル・オアー - Wikipedia

リー・アン

実業家(85店舗のレストラン経営)の夫を持ち裕福な生活を送っている元チアリーダーの2児の母親。マイケル・オアーが入学することとなるミシシッピ大学出身で夫ショーンも同じ大学。とてもテキパキした性格で、自分で何でも決断し、そうと決めたら誰に何を言われようが実行するタイプ。夫のショーンもその事は理解していて、ビッグマイクを家族として受け入れる時も協力してもらった。

慈善行為

この二人の出会いが感動の物語を生んでいく事になるのですが、観方によってはお金持ちだから1人の養子を受け入れる事ぐらい簡単なんじゃないの?と思うかもしれませんが、家族として接していく中でプロのアメフト選手にまで育てることはそう簡単ではない筈。また、全く育ちが異なる子を家族として迎え入れることも中々出来る事ではない。リー・アンがどのようにしてマイケルと信頼関係を築いていったのかがこの作品の焦点になります。

名コーチ

元々大人しい性格のマイケルがフットボールで相手に対して向かっていく事が出来ず、その指導をリー・アンがします。マイケルの大人しい性格を見抜いていたリー・アンが授けたアドバイスは「チームメンバーを家族と思い、彼らを守るつもりでプレーしなさい。」ということ。これで戦う理由を得たマイケルはそれ以降素晴らしいプレーを連発します。この辺りはコミカルに描かれていてほのぼのとした感じになります。なんとも好感の持てる選手です。

ブラインドサイド

原題の「ブラインドサイド」とは、クォーターバックの利き手逆側の、死角になり易いサイドの事で、右利きクォーターバックの場合は左側である。パスプレイの際、クォーターバックの体は利き手側に向くため(右利きの場合右方向)、逆側は死角になりやすい。よってブラインドサイドのオフェンスタックルは、オフェンスライン内でも特に重要とされ、高い能力が求められる。

しあわせの隠れ場所 - Wikipedia

マイケルは大学進学時に、NACC調査委員会(全米大学体育協会 - Wikipedia)から、テューイ夫妻が自分の母校のアメフト部の為に、ミシシッピ大学進学を強要していないという調査を受けます。ここでリー・アンは、知らず知らずの内にマイケルにアメフトを強要していたんじゃないかと自問自答します。そしてマイケルにアメフトも辞めてもいいから自分の好きな道を選ばせようとします。自分がいいと信じていた事にブラインドサイドがあるという事を学んびます。日本人は「表あれば裏あり」や「いい事もあれば、悪い事もある」など表現しますが、そういうブラインドサイドの存在を意識出来ることは素晴らしいことで、特に慈善行為では気付きにくいもの。人間関係にもブラインドサイドがあり思いやることで確認できるのですね。

あと、この作品で知ったことですが、アスリートとして入学する学生を社会の欲望から保護するNACCという組織が米国には存在し、素晴らしいシステムだ感じました。日本もこのようなシステムが必要ですね。

まとめ

慈善行為のブラインドサイドは、相手を理解し思いやろうと努める姿勢と理解してくれた家族の助けによってしっかりと守られたのだと思います。 サンドラ・ブロックの魅力満載の作品でした。

予告動画

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