キネマの館(ヤカタ)

映画 いくつもの感動と出会い

映画『8mm』感想 ニコラス・ケイジ主演 ※ネタバレあり

スポンサーリンク

1998年公開のニコラス・ケイジ主演『8mm』をNetflixで観ました。猟奇殺人に対して湧き上がる怒りが1人の探偵を突き動かします。

f:id:kousuku:20170120224913p:plain

作品情報

公開:1989年

時間:2時間3分

監督

eiga.com

主なキャスト

トム・ウェルズ(ニコラス・ケイジ)
マックス・カリフォルニア(ホアキン・フェニックス)
エディ・プール(ジェームズ・ガンドルフィーニ)
ディーノ・ベルベット(ピーター・ストーメア)
ダニエル・ロングデール(アンソニー・ヒールド)

 

あらすじ

ある亡くなった大富豪の部屋から少女を殺害している8mmが見つかった。残された夫人は、そのビデオの捜査を私立探偵のトムに依頼する。始めは特撮か何かだと思っていたが8mmには本物と思われる殺害シーンが記録されていた。トムは真実を暴くため闇に社会に足を踏み入れることとなる。それはスナッフフィルム(Snuff film)という実際の殺人の様子を撮影した作品だった。

感想

日本では一時期特撮で残酷描写した作品が流行っていた事がありますが、本物の殺人映像となると都市伝説の世界になるんでしょう。何気なくNetflixで見つけた作品で、ニコラス・ケイジ主演だったので観てみたのですが、予想外の内容で途中でやめようかなと思いつつ8mmに写っているマスクをした男の人物像が気になり最後まで観てしまいました。主人公のトムも捜査を途中で辞めようと思いながらも最後まで続けてしまったので、それと同じような好奇心があるのかもしれません。

 

世の中には色々な人たちが居て、自分の理解出来る領域外の人も存在する。私は映画を観てそういう領域を少しは広げたいと思っているのですが、この作品に描かれているような人達はさすがに理解したいとは思えず、強烈な拒否反応を覚えます。

 

結局トムは、どんどん闇の奥に入り込んでしまい残された犯人の殺害を決行してしまいます。

「まさか自分が殺人者になろうとは」そう思ったに違いありません。

その行為が正義だったとしても人を殺したことは一生脳裏から離れないでしょう。

 

脚本を担当したアンドリュー・ケヴィン・ウォーカーは『セブン』も手掛けています。悪に対して怒り、それは時として罪の元凶となりえます。『セブン』にしてもこの『8mm』にしても抱かなければ良かった悪への憎悪。それによって自分の手を汚すことになる。正義感の強いもの程、強烈な悪の闇に触れることになるのでしょうか?

 

心構えのないままに観たくなかった世界に触れてしまった作品でした。『セブン』程、怒りが湧く作品ではありませんが、観賞注意!です。

予告動画

関連記事