キネマの館

映画 いくつもの感動と出会い

『エイリアン』感想 リドリー・スコット監督、SFスリラーの傑作 ※ネタバレあり

スポンサーリンク

1979年に公開されその後のSFスリラー作品に大きな影響を与えているリドリー・スコットの出世作品。CG技術がまだ使われていない時代の作品ですので、近年の作品と比較しながら観るのも一つの楽しみです。

f:id:kousuku:20170724205102p:plain

作品情報

公開:1979年

時間:1時間56分

監督

主なキャスト

船長:アーサー・ダラス(トム・スケリット)

f:id:kousuku:20170724210928p:plain

二等航海士:エレン・リプリー(シガニー・ウィーバー)

f:id:kousuku:20170724210749p:plain

二等航海士・操舵手:ジョーン・ランバート(ヴェロニカ・カートライト)

f:id:kousuku:20170724211154p:plain

機関士:サミュエル・ブレット(ハリー・ディーン・スタントン)

副長、一等航海士:ギルバート・ケイン(ジョン・ハート)

f:id:kousuku:20170724211323p:plain

科学主任:アッシュ(イアン・ホルム)

f:id:kousuku:20170724211058p:plain

機関長:デニス・パーカー(ヤフェット・コットー)

f:id:kousuku:20170724211116p:plain

登場人物は以上の7名です。

f:id:kousuku:20170724204039p:plain

あらすじ

西暦2122年、宇宙貨物船ノストロモ号は他の恒星系で採掘した鉱石を積載し、地球へ帰還する途上であった。乗組員達はコールドスリープから目覚め、到着も間近かと思われた。しかし、船を制御するコンピュータ「マザー」が、知的生命体からのものと思われる電波信号を受信し、その発信源である天体に進路を変更していたことが判明する。困惑する乗組員達だが、科学主任のアッシュによると雇用主のウェイランド・ユタニ社は契約書に「知的生命体からと思しき信号を傍受した場合は調査するように」と書いていた。やむなくノストロモ号は牽引する精製施設を軌道上に切り離し、発信源の小惑星に降り立つ。

エイリアン (映画) - Wikipedia

 

感想 

この秋(2017年)今作品の前日談である『エイリアン コヴェナント』が公開されます。『プロメテウス』(2012年公開)は更にその前の話になります。それぞれ舞台になっている年代は以下のようになります。

『プロメテウス』 2093年

『エイリアン コヴェナント』 2104年

『エイリアン』 2122年

スリルある演出

1979年の作品ですのでCGなどの映像技術なくアナログの映像となります。SFスリラーとしてとてもよく考えられていて、恐怖心を煽る演出がたくさん施されています。

  • 暗い船体
  • 点滅する電灯
  • 噴き出す蒸気
  • 時限爆破装置の起動
  • 時限爆破装置のサイレン音
  • エイリアンのヌメリのある表面
  • エイリアンのスローな動き
  • エイリアンをはっきりと映さない

貨物船という設定を上手に使って恐怖を感じる環境としています。

全体像が気なるエイリアン

エイリアンは変態しながら大きくなっていきます。成体は真っ黒で部分的なところは映るんですが全体像があまりハッキリと映りません。そうすることでもっと観たいという気持ちが強まります。基本スローな動きなんですが移動速度が速く、乗組員が走って移動しても先回りされていて、いつどこに現れるかわからないところでもドキドキします。この辺りは安心感と恐怖感を交互に入り混ぜて巧みに観る側を取り込んでいきます。スリラー、ホラー作品の基本がよく分かります。エイリアンの存在感が少ない露出でも頭の中でどんどん大きくなっていきます。

AIによる管理

ノストロモ号に搭載されているAI「マザー」は、乗組員が睡眠状態の時に針路を変更しています。「知的生命体からと思しき信号を傍受した場合は調査するように」という計画に則った判断です。そしてこの生命体が危険かどうかもわからないままアンドロイドのアッシュは船内に入れ、乗組員の命を危険に晒します。アンドロイドは、会社の指示に対して人間よりも忠実に動くので、会社としては人間より信頼しやすくなるのでしょう。乗組員は怒り、疎外感、絶望感を覚え益々緊張感が高まります。労働側と管理側にAIが入ることは、これからの時代は当たり前になるのでしょうが、憤りの無さを感じます。

完全生物

アッシュは、エイリアンのことを完全生物と表現します。

「生存のための素晴らしき純粋さ 良心や後悔に影響されることのない 完全生物」

こう言われると人間が知的と思っていることが否定されているように思えます。エイリアンは昆虫+爬虫類が環境適応能力を付けて進化したような生き物です。確かに人間は目的を果たす過程に良心や後悔によって立ち止まる事は多々あります。その辺はAIのアッシュには理解し難いことなのです。

強い女性像

エイリアンと最後に戦うのは女性航海士リプリーです。こういう生存本能の強い生命体との闘いは、男性よりも女性が似合うような気がします。初々しいシドニー・ウィーバーがとてもいい表情を魅せてくれます。

SF作品のお手本

多くのSFスリラーのお手本になった作品です。先日公開された『ライフ』も今作品を彷彿させるシーンは随所に見られました。エイリアンの挙動アッシュの首がちぎれるシーン下着姿で戦うシドニー・ウィーバーと強く印象に残るシーンが数多くあります。フェースハガーが顔にくっ付くシーンもインパクトはあります。

今から40年程前の作品になりますのでさすがに古さは感じます。スリラーの基本となる要素が沢山詰まっています。

まとめ 

 すでに公開から40年近くなる作品ですが、魅力は全く衰えていないです。『エイリアン コヴェナント』がこの秋公開です。これを機会に『プロメテウス』、『エイリアン』を観ることをお勧めします。

f:id:kousuku:20170724204327p:plain

この宇宙船は 『プロメテウス』でも登場します。

この宇宙船の操縦席も 『プロメテウス』で登場します。

f:id:kousuku:20170724204230p:plain

フェースハガー。

f:id:kousuku:20170724204133p:plain

  体が内から突き破られるのシーンは、他の作品でも多く見られるシーンです。

 

f:id:kousuku:20170724204251p:plain

 初めて観た時、このシーンが一番印象に残りました。

 

 次々と乗組員を殺していきます。

f:id:kousuku:20170724204514p:plain

体の構造が機械的な感じで不思議な印象を与えます。

f:id:kousuku:20170724204801p:plain

ドキドキ、ハラハラの連続でした。

予告動画

youtu.be

関連記事

www.kinemanoyakata.com