強盗の街ボストン、チャールズ・タウンを舞台にしたヒューマン・ドラマ『ザ・タウン』の感想記事です。
作品情報
公開:2010年
時間:2時間3分
監督
監督兼主役を務めています。
主なキャスト
強盗団のリーダー:ダグ・マクレイ(ベン・アフレック)
銀行の支店長:クレア・キージー(レベッカ・ホール)
ダグ幼馴染の強盗仲間:ジェームズ・“ジェム”・コフリン(ジェレミー・レナー)
ジェムの妹、ダグの元恋人:クリスタ・コフリン(ブレイク・ライヴリー)
ダグの強盗仲間:アルバート・“グロンジー”・マグローン(スレイン)
ダグの強盗仲間:デズモンド・“デズ”・エルデン(オーウェン・バーク)
アダム・フローリーFBI捜査官(ジョン・ハム)
ボストン警察の刑事:ディノ・シャンパ刑事(タイタス・ウェリヴァー)
花屋、悪党のボス:ファーガス・“ファーギー”・コルム(ピート・ポスルスウェイト)
ダグの父親。服役中:スティーヴン・マクレイ(クリス・クーパー)
あらすじ
全米一、銀行強盗発生率の高い街ボストン・チャールズタウン。そこで育ったダグ(アフレック)は当然のように強盗を生業として暮らしていた。だがある日、強盗に入った銀行の行員クレアに一目惚れをしてしまう。そんなダグにFBIの捜査の手が迫る……。
感想
強盗のリーダー、ダグ・マクレイを主人公にした作品です。当然悪党なんですが悪いヤツではない。悪党だが悪いヤツではないということが成り立つのかは微妙ですが、人殺しはしないというポリシーを持っていて、強盗だがいいヤツ。そういう人物像を描いています。
ダグは、自分が襲った銀行の支店長クレアを監視するために接近し恋に落ちてしまいます。よくあるパターンですが、それがあまりにも速い展開なんです。コインランドリーで接近し、身の上話しを聞き、嫌がらせするヤツらがいることを知り、そいつらを襲撃する。そんな簡単にそこまでしちゃうのという感じです。
FBIの操作も進みダグら4人は容疑者としてあげられます。FBIはクレアがダグとつき合っている事を知り、彼女にダグが銀行強盗である事を告げます。ダグは、彼女に気付かれてから何度も言い訳をしようとします。それは生まれた時に既に決められているシガラミがあるという事です。
自由の国アメリカでもシガラミの中に生きていて、そこから抜け出せないいる人はたくさんいる。親の代からのシガラミで犯罪を犯すような街で育った場合は高い確率で同じような行為をしてしまう。
人は自分の意思だけて形成されるのではなく育つ環境、いわゆる街(タウン)の影響でも大きく左右される。舞台となっているチャールズタウンは有名な強盗の街で警官とのイタチごっこが続いている。
流石に強盗の街というのはないですが日本でも特質のある街はありましす。
ダグは、強盗という稼業から足を洗うことを決意します。それはクレアが同じ街の生まれだった事も大きな理由だと思います。
自分がこのような犯罪者になったことを街のせいにしてはいけない。
クレジットロールでナレーションが流れます。
「チャールズタウンは強盗の温床として名高い、だが昔も今も市民の多くは善良な人々でである」
この1文は重要ですね。