映画『E.T.』をdTVで観ました。1980年代のスティーブン・スピルバーグ大ヒット作品です。地球に取り残された宇宙人 と少年たちの愛のお話です。
作品情報
公開:1982年
時間:1時間55分
監督
主なキャスト
エリオット:ヘンリー・トーマス
ガーティ:ドリュー・バリモア
マイケル:ロバート・マクノートン
メアリー:ディー・ウォレス
キーズ:ピーター・コヨーテ
あらすじ
アメリカのとある森に、地球の植物を調査するため宇宙船が飛来する。人間たちの追跡が迫り、宇宙船は逃げるように飛び去りが、その際に1人の異星人が取り残されてしまう。森のそばに暮らす少年エリオットは、その異星人と出会い家にかくまう。兄と妹を巻き込み、E.T.と名づけた異星人と交流を深めていくエリオットたちだったが……。
感想
前回記事の『スパーエイト/Super8』が『E.T.』のオマージュ作品だということから久しぶりに観てみました。
開始から8分あまりは、会話のない映像だけでのシーンが続きます。「何が現れるんだろう?」という探究心で映像に惹きつけられていきます。スピルバーグ得意の冒頭のツカミです。あっという間の8分でした。
それからは、心やさしい「ET」とエリオット家の交流が描かれていきます。怪我を直したり、食物を生き返らせる能力ももっています。
しかし、やさしさの割には姿恰好があまりにも歪です。
下腹部がこんなに太っていたんだと驚いてしまいました。
現代風で表現すると「キモカワいい」になるんでしょうか?大きな瞳は少し潤んでいてキレイです。
「ET」と子供たちが心通わせ、最初に仲良くなったエリオットはETの体調の変化も移ってしまいます。「ET」が酔っ払うとエリオットも酔っ払います。親しくなるのはいいのですがここまでになると少し困ります。
この作品が出る前の異星人と言えば、人に恐怖を与えるものとして登場してきましたが、「E.T.」は人と心を共にし癒やしを与えるものとして登場します。まさにSFファンタジーです。
CG技術もまだ発達していなかった頃なので視覚効果は今のものと比べて相当劣るのですが、そういうことが気になるのも初めの数分だけで、あとはカメラのアングルや寄せ方だけで惹きつけます。光の使い方も上手です。ストーリーも近年の映画のような早いテンポで複雑な人間模様表現する訳ではなく、いたってシンプルな展開です。なのに十分に充実感を感じる事ができます。うまく作っているなーと感じます。近年の映画は少しセワしないと感じました。
このシーンは、一緒に宇宙にいけないエリオットに「僕はここにいるよ」とやっているシーンです。やさしいですね。
高い制作費を掛けたCG映像に慣れてしまった目にはいい薬となりました。もうこの映画も30年以上も前の作品ですのです。高校生時代のあの頃を思い出しながら楽しませてもらいました。