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映画『ディパーテッド』感想 レオナルド・ディカプリオとマッド・デイモン共演 ※ネタバレあり

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レオナルド・ディカプリオとマッド・デイモン共演の映画『ディパーテッド(The Departed)』を観ました。Departedとは「別れたもの」の意味で潜入捜査によって自身の存在が薄れていく捜査官を描いています。

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作品情報 

公開:2006年

時間:2時間30分

監督

マーティン・スコセッシ監督といえば『グッドフェローズ』などのマフィアものを思い浮かべてしまいます。今作品にように物語を綴っていく形は持ち味ではないでしょうか。

主なキャスト

実力派ぞろいのキャスティングです。さすがマーティン・スコセッシ監督です。

あらすじ

マサチューセッツ州ボストン南部、通称「サウシー」。警察はこの街に蔓延する犯罪を撲滅すべく最終戦争に突入しようとしていた。標的は犯罪組織のトップ、フランク・コステロ(ジャック・ニコルソン)。その支配力を内部から崩そうと警察は新人警官のビリー・コスティガン(レオナルド・ディカプリオ)を組織に潜入させる。
一方、コステロはスパイとして新人警官のコリン・サリバン(マット・デイモン)を送り込んでおり警察の捜査は筒抜けになっていた。お互い素性を隠して潜入生活を続けるビリーとコリンだったが、やがて警察もマフィアも内部に通報者がいることに気づき、お互いの情報源を使って、通報者を突き止めようとする。

引用:ディパーテッド - Wikipedia

 

感想

2時間30分という長い作品ですが、まったく長さを感じさせません。警察、犯罪組織と互いにスパイ(映画では「ネズミ」と表現していました)を送り込んで身元がバレそうになるタイミングも同時期で2つのスリルが進行して映画に入りこんでしまいます。 

またビリーがコリンの彼女とも関係を持ってしまったり、犯罪組織のコステロがFBIと繋がっていたり、コリン以外にも送り込まれた警官がいたりと各組織のネズミがところどころに散りばめられています。大変楽しめました。

ビリー演じるディカプリオですが、犯罪組織にバレるかもしれないという精神的にもギリギリの状態を上手く演じています。どうもディカプリオは『ザ・ビーチ』、『 ワールド・オブ・ライズ』、『シャッター アイランド』のように集団に追い詰められる役回りが合っている感じがします。あの眉間にしわを寄せストレスたまりまくり表情は彼の持ち味になってきています。一方、コリン演じるマッド・デイモンですが淡々とした表情で要領よく出世していく警官がハマり役です。彼はストレスに追い詰められると弱さが出てしまう役が合っています。

映画館でコステロとコリンが会うシーンがあるのですが、突然画面に男性のシンボル(おもちゃ)が一瞬現れるのでびっくりします。

人の社会なんか裏の顔が存在してもおかしくないのですが、こんなに蔓延ってしまうとどうしようもないです。正義を振りまいて悪を一掃しようとしても気付かぬところにネズミがいるなんて、そんな恐ろしいことは他にないでしょうね。

お勧めの作品です。