キネマの館(ヤカタ)

映画 いくつもの感動と出会い

映画『ワールド・オブ・ライズ』感想 レオナルド・ディカプリオ主演 ※ネタバレあり

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映画『ワールド・オブ・ライズ』を観ました。CIA捜査官が中東でスパイ活動をするスリラー映画です。監督は『エイリアン』、『オデッセイ』のリドリー・スコット監督です。

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(C)2008 Warner Bros. Entertainment Inc.

作品情報

公開:2008年

時間:2時間8分

監督

『エイリアン』、『ブレイドランナー』、『オデッセイ』とSF作品で知られますが、SF以外でも『ハンニバル』、『テルマ&ルイーズ』などの有名作品も手掛ける幅広い監督です。

主なキャスト

あらすじ

中東で対テロ殲滅作戦を展開する米CIA中東局の主任ホフマン(クロウ)と現地工作員フェリス(ディカプリオ)。ヨルダン情報局GIDとともに爆破テロ組織のリーダー、アル・サリームを追う2人は、反目し合いながらも協力し、中東に架空のテロ組織をでっち上げ、アル・サリームをおびき出そうと試みるが……。脚本は「ディパーテッド」のウィリアム・モナハン。

引用:ワールド・オブ・ライズ : 作品情報 - 映画.com

 

感想

 脚本が『ディパーテッド』のウィリアム・モナハンということで同様にディカプリオがスパイの精神的な極限状態を見事に演じています。残虐な拷問シーンや殺害シーンがあるので苦手な人はダメかもしれません。

映画の中で描かれているアメリカの情報戦略も一つの見どころです。

無人偵察機・・・上空からかなりの倍率で地上の状況を確認します。フェリスの行動も全て監視されています。

携帯電話傍受・・・標的が携帯電話を使用すると居所をキャッチします。

CIAはフェリスを監視しアメリカ本部から遠隔で指示を出します。現地で自分がいつ危険にさらされるかわからないフェリスと偵察機の画面とネット上での情報収集で電話で指示を出すホフマンの間に徐々に温度差が生まれてきます。

結局アル・サリームを捕まえたのはヨルダン情報局側で、フェリスを上手く利用し居場所を突き止めます。これまでの戦争映画とは異なるテロ対策でのアメリカ苦境が描かれます。

無人偵察機対策なども中々面白いものです。

最後は、フェリスがCIAのデスク職を蹴ってヨルダンに残る道を選ぶにですが敵味方関係なく騙し合いを行うCIAにはウンザリしたのだと思います。まだヨルダン側の方が裏切りに対しては残虐な行為はあっても筋道が通っていますから、そちらの方が正義感のある彼にあっていたのかもしれません。まぁー愛した女性がいるというのが一番の理由なんでしょうけど。

 

脚本家が同じ『ディパーテッド』同様スパイ・スリラー作品としてに楽しめました。