デンゼル・ワシントン主演作品が続きます。今更ですが彼の誠実感漂う魅力にハマっています。 今回は可愛い女の子のボディガード役です。
作品情報
公開:2004年
時間:2時間26分
監督
『エイリアン』のリドリー・スコット監督の弟です。自殺で亡くなっていますが彼の作品を観る度に、惜しい人を亡くしたなと悔やまれます。
主なキャスト
1978年公開の『ディア・ハンター』のロシアン・ルーレットのシーンが強く印象に残っています。
トム・クルーズと共演した『宇宙戦争』で、恐怖で叫びまくっていた子です。
元CIA捜査官:ジョン・W・クリーシー(デンゼル・ワシントン)
元CIA捜査官:ポール・レイバーン(クリストファー・ウォーケン)
お金持ちの娘:ピタ・ラモス(ダコタ・ファニング)
会社経営者、ピタの父親:リサ・ラモス(ラダ・ミッチェル)
ピタの母親:サムエル・ラモス(マーク・アンソニー)
ミゲル・マンサーノ(ジャンカルロ・ジャンニーニ)
マリアナ・ゲレロ(レイチェル・ティコティン)
ジョーダン・カルフス(ミッキー・ローク)
あらすじ
元CIAの暗殺エージェントだったクリーシーは、仕事を引退し元同僚レイが住むメキシコを訪れていた。レイはメキシコでは既に護衛の仕事で成功していて治安の悪いこの地で忙しい日々を送っていた。クリーシーはCIA時代に犯した罪に苛まれアルコール依存症になっていたが、気軽に出来るボディガードの仕事レイに紹介される。
初めは乗り気でなかったクリーシーだったが、護衛する少女ピタが強く心の繋がりを求めてきて、その素直さに次第に愛情が湧くようになってくる。
ある日、ピタがピアノのレッスンの終わりに数人の男に襲われ拉致されてしまう。犯行メンバーには警官2人が含まれ、この地域の深い闇が見え隠れする。襲撃の際、銃弾を受け重症を負ったクリーシーは、かつての暗殺者のクリーシーとなり犯行メンバーへの皆殺しを決意する。
感想
クリーシーの復讐劇に思わず引き込まれてしまいました。残虐な拷問行為で尋問し、僅かな手掛かりも逃さず、ボイスと呼ばれる誰も見たことのない黒幕に迫っていきます。相手がどれだけ悲鳴を上げようとも全く意に介さず淡々と尋問していきます。その様(サマ)がテンポ良く、無駄がなく、変な表現かもしれませんが気持ちいいです。(最近年を重ねたせいもあるのか、無駄のないことへのあこがれが強くなってきていて、演技にしてもオーバーアクションは観づらく、デンゼル・ワシントンの無駄のない演技が心地よく感じます)
残虐シーン
クリーシーの復讐劇は、指を切り落としたり、手のひらを撃ち放ったりするので、苦手な人にはオススメ出来ませんが、露骨ななショットは避けられていて目を覆うまではいかない感じになっています。監督トニー・スコットの意図であれば素晴らしいことだと思います。残虐なシーンを見せ場にする作品が苦手な私もギリギリ大丈夫でした。
こういう復讐撃は殺人であっても何か晴々ししたものを感じてしまいます。「目には目を」ではないですが、人の感情というものは醜いものだなと思ってしまいます。
ユダのペンダント
ピタが聖書を手放さないクリーシーにプレゼントしたペンダント「聖ユダ 挫折者の守護聖人」は、キリストを裏切ったユダではなく、タダイと呼ばれるユダのことです。
子供にしてはとても気の利いたプレゼントです。相手が子供であれ、こういうプレゼントは心を打たれますね。
まとめ
2時間を超える長い映画ですが飽きることなく最後まで観ることが出来ます。復讐劇の作品は数多くありますが、洗練されたいい作品だと思います。トニー・スコットとデンゼル・ワシントンの作品はこの作品を含めて5作品あります。
- クリムゾン・タイド Crimson Tide (1995年)
- マイ・ボディガード Man on Fire (2004年)
- デジャヴ Déjà Vu (2006年)
- サブウェイ123 激突 The Taking of Pelham 1 2 3 (2009年)
- アンストッパブル Unstoppable (2010年)
『クリムゾン・タイド』と『デジャヴ』が未鑑賞なので観たいと思います。