映画『インターステラ―』を観ました。5次元空間での時間移動という未知の世界を描いたSF映画です。
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作品情報
公開:2014年
時間:2時間49分
監督
私一押しの『トランセンデンス』でも製作総指揮をしています。『バッドマン』シリーズ、『スパーマン』シリーズも手掛けています
主なキャスト
マシュー・マコノヒ―は知的で行動力あるパイロット役ははまり役でした。アン・ハサウェイの恋する宇宙飛行士もなかなか良かったです。ジェシカ・チャステインとマット・デイモンは昨年公開の『オデッセイ』にも出演しています。マット・デイモンは独自の宇宙飛行士像を築きそうですね。
あらすじ
舞台は近未来。人類は植物の死滅による酸欠で滅亡する未来を背負っていた。人類存続の道は、「宇宙ステーションへの移住」Aプランと「他の惑星での種の再生」Bプランしか残されていなかった。Bプランは地球で生存している人々を見捨てないといけないというものだった。 主人公クーパー(マシュー・マコノヒ―)は、かつての宇宙飛行士という実績を買われNASAより、Aプランによる人類救出に望みを馳せ愛娘を残し宇宙への任務に出ることになる。
クーパーの娘マーフィー(マッケンジー・フォイ)は10歳の頃に部屋の本棚から物が落下する現象に出会い、そこから不思議な気配を感じ取っていた。大人になりNASAで務めるようになったマーフィー(ジェシカ・チャステイン)は、人類救出(Aプラン)の鍵を握る方程式の解明に小さい頃のあの不思議な現象が関係していると感じ、それが宇宙に旅立った父からのメッセージであることに気が付く。
ロボット
登場するロボット「TARS」は人型ではなく少々変わった直方体からなるロボットです。ロボットは人型である必要がないのでいいと思います。メンテナンスもし易そうです。
感想
「宇宙空間の移動による時間の歪み(うらしま効果)」、「ワームホールによる空間移動」、「ブラックホールよる次元移動」と宇宙好きにはたまらない要素が盛り沢山詰め込まれています。5次元空間のところはしっかり把握しないと意味が解らなくなってしまいます。想像力が必要な映画です。SFとしての面白さの中にしっかりと人間ドラマ(父と娘の愛)を描いている作品です。
嘘と愛
この時代の教科書ではアメリカの月面着陸がねつ造であったとしていて人類が宇宙開発などで無駄な労力を使わないように学生に教えています。また人類を救出する「宇宙ステーションへの移住」プランAにも嘘がありました。全編通して「嘘も方便」がいくつもあります。嘘で娘と引き裂かれたクーパーが娘との約束に嘘がないことを証明するために必死に地球に戻ろうとする姿は共感でき感動します。父が娘を思う嘘偽りのない気持ちが人類を救う原動力となっていきます。
クライマックス
宇宙にいる父と地球にいる娘の緊迫した状況を交互に映し出すクライマックスは見ごたえがあります。未知の空間であるブラックホールと人類が長年見てきた農地の映像が対照的に映し出されることで緊迫感は増幅します。そして一時は壊れかけた親子の絆が徐々に強い結びつきとなっていきます。最後は未来の人類が構築する5次元空間を利用してクーパーはマーフィーにブラックホールの重要な情報を伝えることが出来ます。5次元空間では、「人の愛は時間や空間を超える限りないものである」ということを表していると感じました。
最後クーパーは、生存可能な惑星で人類再生の任務を一人果たそうとしているアメリア(アン・ハサウェイ)の元に旅立ちます。
観終わった後に晴れ晴れとした気持ちになれる映画でした。SFファンの間でも人気の高い作品です。お薦めです。
メイキング
13分近くありますが、メイキング映像です。
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