J・J・エイブラムス製作『クローバー・フィールド』の第3弾。そして何んとNetflix独占配信。2018年はNetflixで嬉しい作品が数多く出されています。『クローバーフィールド・パラドックス』、J・J・エイブラムスらしい後味の悪い終わり方でした。
作品情報
製作
監督
ジュリアス・オナー
主なキャスト
J・J・エイブラムスと言えば以前記事にした「Bad Robot Productions」です。数々のヒット作品を世に送り出していますので有名ですね。映画の始まりに登場する赤いロボットです。
パラドックス
パラドックス(paradox)とは、正しそうに見える前提と、妥当に見える推論から、受け入れがたい結論が得られる事を指す言葉である。逆説、背理、逆理とも言われる。
クローバーフィールドシリーズ
今作は、「クローバーフィールド」シリーズの第3作目。3作の作風がそれぞれ違うところもこのシリーズの特徴で、共通するところはモンスターが現れるところ。しかし、 本格的にモンスターが暴れまくるのは第1作『クローバーフィールド/HAKAISHA』のみで、2作目と3月作目は、後半絶望感を与える為の登場になっています。
個人的には第2作目『10 クローバーフィールド・レーン』』が一番好きです。
あらすじ
人類は、地球の自然エネルギーが残り5年しか持たないという危機的状況を迎えます。そんな中、人智を超えた技術(粒子加速器シェパード)で恒久的なエネルギーを得ようと7名の国際選抜スタッフが宇宙ステーションで開発作業に挑みます。度重なる失敗でクルーたちの間に諦めムードが漂い始めていたころ、粒子加速器シェパードが始めて出力します。一時成功したと思われたでシェパードでしたが結局は失敗に終わります。
そして、クルーたちはステーション内で次々と怪奇現象に襲われます。宇宙ステーションは別の次元の世界に移動してしまったのです。
感想
ほとんどが宇宙ステーション内で繰り広げられているスペースホラー作品です。ホラーといってもエイリアンが現れる訳ではなく、人間自身が作り出した不安定(カオス)な世界による恐怖を題材としています。受け入れがたい現象が巻き起こります。
実際にこんな場面に遭遇したら怖いとは思いますが、現実味が感じられない事象の為、驚異はあっても恐怖はそれ程感じないです。それは、J・J・エイブラムスのスリラーの特徴なのかもしれません。
怪奇シーンてんこ盛り
粒子加速器シェパードが過負荷になった為に2つの次元がぶつかり合い、その結果様々な現象が起こります。もう、何でもあり状態。制作側は、どんな面白いシーンでも撮れるので楽しかったんじゃないかなと思えるくらいです。辻褄なんて考えなくていいのだから。余りにも意外なシーンが続く為、驚きも徐々に薄れてきます。少し遊び心が出過ぎじゃないかなと思える程です。
家族の絆
怪奇シーンの連続の中で家族への愛、人類への愛をテーマにしています。危機的状況下で女性クルーのエヴァは「決して家族も元を離れてはいけない」という事を学びます。
モンスター
最後最後のオチとしてモンスターが登場します。歪な姿のモンスターは、エイリアンのような観ている側に恐怖を与えるものではなく、何か可愛く感じてしまういます。もっとハッキリその姿を見たいと思わせつつエンディングを迎えます。これは、このシリーズの共通したところです。
まとめ
次々と思いもよらぬ現象が発生し、そのテンポの良さに一気に観終わってしまいました。腕が無くなろうが、口からミミズが大量に飛び出そうがCGの技術があれば、どうにかなってしまうものなのでしょう。パラドックスも映画の世界では「何のその」といったところでしょうか。
公式サイト
関連
J・J・エイブラムスがスピルバーグと組んだ作品です。