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映画 いくつもの感動と出会い

映画『サンシャイン2057』感想 太陽に核をぶち込む壮大なSF作品 ※ネタバレあり

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映画『サンシャイン2057』をdTVで観ました。太陽滅亡の危機を救えるか?壮大なスケールのSF作品です。 

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(C) 2007 TWENTIETH CENTURY FOX

作品情報

公開 2007年

時間 1時間47分

監督

ザ・ビーチ The Beach (2000)
スラムドッグ$ミリオネア Slumdog Millionaire (2008)
スティーブ・ジョブズ Stive Jobs (2015) 

主なキャスト

 上記の6人の他に2名が宇宙飛行士として登場します。真田広之の出演は日本人としてうれしいです。宇宙船のスタッフは多人種で構成されています。スペースシャトルもそんな感じはします。ミシェル・ヨーはバレエ経験者なので姿勢がとても良くで存在感があります。

あらすじ

 舞台は2057年。太陽が衰弱し、そのため地球の温度が下がり人類滅亡の危機が迫っていた。人類を救うために8人が宇宙船イカロス2号で太陽再活性のため地球を飛び立った。水星に接近した際、7年前に消息不明になったイカロス1号の通信をキャッチする。地球上の全核物質を使用した爆弾で太陽を再活性させる予定だが爆弾がもう一つあった方がいいということで針路を変更して核爆弾を持つイカロス1号に向かった。しかし針路変更にミスが生じ状況は徐々に悪化していく。

見どころ

・太陽表面の高温と宇宙空間の低温(-273度)を対照的に描いている。

・太陽の光や核爆発のシーンは画面いっぱいに光を描き迫力がある。

・太陽熱対応のシールドや金色の宇宙服は他のSF映画ではあまり見られない。

・コンピューター「イカロス」が船内のことを細かく掌握している。

・人類を守るため全員が死を覚悟して行動している。

 

感想

『ザ・コア』、『デイ・アフター・トゥモロー』、『ノウイング』、『ハルマゲドン』と同じ自然現象による人類滅亡を描いたSF作品です。太陽が活動を停止するという設定はなかなか面白かったです。青い地球を美しく描くSFものは多いですが、太陽の表面を描いたものはあまりないので新鮮でした。

スペースものでは定番の無重力空間での作業シーン宇宙空間での死のシーンヘルメットの中の表情ドアップシーンもしっかり組み込まれていて楽しめました。宇宙服なしでの宇宙空間浮遊のシーンはインパクトがありました。

宇宙船と人工知能の名前が「イカロス」というのは、このミッションでは地球に帰還できない事も示唆していたのでしょうか?

引用:イーカロス - Wikipedia

蝋で固めた翼によって自由自在に飛翔する能力を得るが、太陽に接近し過ぎたことで翼が溶けてなくなり、墜落して死を迎えた。

映画全体で各スタッフが死をもって任務の遂行を繋いでいく姿が心に響きます。キャプテン カネダ(真田広之)がシールドの修復のために太陽の熱の犠牲になってしまうところから始まり、次々と命を捨て残される者に託していきます。8つの命が最後に一つになって、その一つが核反応起動し太陽が活性化し地球にいる人類がが救われる奇跡的なストーリーです。8人全員の地球にいる家族への思いがもっと描かれていれば感動が増したと思います。その点は少し物足りなさを感じました。

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太陽の活動について

太陽の活動に関しては近年研究が進んでいて、太陽フレアや黒点数の気候に対する影響なども時折取り上げられています。太陽フレアと地震の関係などの記事を見かけたりします。CO₂による温暖化やPM2.5は人類でも対応できる問題ですが、太陽の変化によるものはどうすることも出来ないのでちょっと怖いです。

太陽の天気情報を知るサイトもありますのでご興味のある方は見てみて下さい。

NICT 宇宙天気情報センター

自然現象による人類滅亡を描いた作品

自然現象による人類滅亡の危機を描いた作品を紹介します。

《地球の内部の異常》

《温暖化》

《太陽フレア》

《小惑星衝突》

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サンシャイン2057 (字幕版)

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