『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』をIMAX3Dで観てきました。スピンオフ作品ですがとてもよく出来た作品です。
作品情報
公開:2016年
時間:2時間14分
監督
『GODZILLA 2014』の監督です。
登場
【反乱軍】
ローグ・ワン メンバー
ジン・アーソ
ゲイレン・アーソの娘。父からのメッセージを信じデス・スター設計図の略奪に挑む。
キャシアン・アンドー
反乱軍情報将校 。冷静、沈着かつ厳格な性格で、ジンのお目付け役に任命される。
チアルート・イムウェ
盲目の戦士修道僧。強靭な精神力を持ち心の目で世界をみ観ることが出来る。
ベイズ・マルバス
チアルートの戦友。武器のエキスパートで連射可能な巨大な銃を使いこなす。
ボーディー・ルック
元帝国軍将校。ゲイレン・アーソと出会ったことがきっかけで反乱軍に入る。
K-2SO
元帝国軍のセキュリティ・ドロイド。キャシアン・アンドーによって組み替えられ反乱軍のために働く。
ソウ・ゲレラ(フォレスト・ウィテカー)
過激派反乱軍戦士。過激すぎる戦いぶりで味方からも煙たがられる。
【帝国軍】
ダース・ベイダー
強力なフォースを使い銀河皇帝の右腕として暗躍する。正体はジェダイ騎士として将来有望だったアナキン・スカイウォーカー。
オーソン・クレニック
帝国軍の高階級将校。ゲイレン・アーソをデス・スターの開発に巻き込んだ。
ゲイレン・アーソ
ジン・アーソの父で、宇宙や科学に関する深い知識を持つ科学者。オーソン・クレニックに捕らえられ、止むを得ずデス・スターの開発に携わる。
惑星
ラ・ムー・・・ゲイレン・アーソ親子が逃げ隠れていた星
ヤヴィン4・・・反乱軍が本拠地をおく星
ジュダ・・・古代の霊的なものが宿る砂漠の星
イードゥー・・・デス・スター開発の為の研究所が設けれれている星
スカリフ・・・熱帯の惑星のような小さな星。帝国軍の事務研究が行われる場
感想
映像、音響、ストーリー、配役と総合的まとまっていてとても良かったです。
それぞれのシーンごとにエピソード4への繋がりと新しいアイデアが盛り込まれ、往年のSWファンはもちろん、初めての方も十分楽しめるものに仕上がっていました。映像技術では1977年のエピソード4よりも全く新しい映像技術を使用してしますが、エピソード4の前の話というところはしっかりと押さえられた作りになっています。R2-D2やC3-POなどもちょこっと顔を出していて、Xウィング・ファイターでスカリフのシールドを攻撃する時などはパイロットをアップで撮り、エピソード4のデス・スターの攻撃シーンを彷彿させます。スター・ウォーズの過去の栄光に臆することなく新しいアイデアを取り入れた事とエピソード4との繋がりを大切にした事がいいバランスとなって作品に現れている感じです。
私がエピソード4を観たのが小学3年の時でデス・スターの存在が理解出来ず、親に願い出たにもかかわらず眠くなってしまい、必死に目を開き観ていたことを憶えています。あのなんだかハッキリしなかったものが、この作品によってよりストーリが明確になり観賞後は晴々した気持ちになりました。1作目をこの作品からやっても良かったんじゃないのかなとも思いますがサーガ(英雄叙事詩)としては今ひとつなところもあるのでしょう。フォースの話もあまり出てきていないですしね。(ジェダイがいなくても面白いいなと思いました。)
スピンオフの方が個人に焦点を当てることが出来きるのでドラマ感を好む人は、スピンオフの方がいいかもしれません。観たばかりで舞い上がっているだけかもしれませんがそんな気がします。
あと、スター・ウォーズ初心者の方でも第1作の前の話ということもあり事前知識がなくても全く問題ないと思います。ダースベイダーに関しては謎が残ると思いますが、それはこれから他の作品を見ていけばいいだけです。
また、今作品では日本人が喜べるキャラクターが登場します。きっと、「あれ?真似なの?」と感じると思います。(北野武もやりました)あとK-2SOが往年のプロレスファンが喜ぶであろう技を披露します。これは偶然だとおもいますが細く長い手で技を繰り出します。
IMAX3Dの感想も述べておきます。作品が始まる前の予告編がひじょうに3D効果を発揮していた作品でその効果が残ってしまい、『ローグ・ワン』の3D効果があまり記憶に残らなかったです。役者さんの演技を引き立てすためにあえてそういう大げさな演出は押さえたようにも思えました。輪郭がはっきりするのでIMAXはお勧めということは変わらないのですが、どの場面が良かったかと言われても応えることが出来ません。逆にそれだけ馴染んでいたんだと思います。音響に関しては当然IMAXがいいです。何と言ってもデス・スターが星を破壊する壮大シーンが2回もありますしスター・ウォーズは音楽もいいですからね。
パンフレットも1,000円の限定品を購入したのですが、コンセプト・アートも載っていて満足のいくものでした。
最後に水を差すようですが、スター・ウォーズは未来の戦争映画です。そして多くのファンがいます。私もその1人です。巨大帝国を悪とし、それに逆らう反乱軍を正義として描いる。現代に例えるなら…過去に例えるなら…(第二次世界大戦を描いているという意見もあるようですが)と考えいるとなんだかいい感じがしなくなってきて、挙句に映画を観てこれほど興奮するのなら人類は戦争をなくすことは出来ないのではないかと思ってしまいました。
任務を成し遂げたジン・アーソンとキャシアン・アンドーが浜辺で手を取り合い光の中に消えていくシーンは、いろいろな思いが浮かび上がるラストでした。
「ローグ・ワン」に続く「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」とは
冒頭でレイア姫が帝国軍に囚われる前に、R2-D2に機密データを託します。この機密データこそが「ローグ・ワン」略奪したデス・スターの設計図です。
ルーク・スカイウォーカーはR2-D2から、レイア姫のメッセージを見つけます。彼は伝説のジェダイ騎士オビ=ワン・ケノービと共に機密データをレイアの故郷に届けようとしますがレイアの故郷オルデランは既に帝国軍のデス・スターによって消滅していました。この時乗船した宇宙船が密輸業者のハン・ソロです。
一行はデス・スターの索引ビーム(トラクター・ビーム)に捕らえられ要塞内に引き込まれます。そこでジェダイ:オビとシス:ベーダのフォース同士の戦いが行われます。
デス・スターからレイア姫を無事救出した一行は、反乱軍に参加しR2ーD2の持つデス・スター設計図を元にゲイレン・アーソが埋め込んだとされるデス・スター弱点を攻撃し、見事撃破に成功する。
予告動画
フォース編
希望編
ベイダー編
関連記事
「ローグ・ワン」の1シーンでで思い浮かんだ他の作品
参考サイト
スターウォーズを理解する時に良く見るサイトを載せておきます。
シリーズ
総称 | 公開年 | タイトル | 監督 |
---|---|---|---|
オリジナル・トリロジー(旧三部作) | 1977年 | スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望 | ジョージ・ルーカス |
1980年 | スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲 | アーヴィン・カーシュナー | |
1983年 | スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還 | リチャード・マーカンド | |
プリクエル・トリロジー(新三部作) | 1999年 | スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス | ジョージ・ルーカス |
2002年 | スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃 | ||
2005年 | スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 | ||
シークエル・トリロジー(続三部作) | 2015年 | スター・ウォーズ/フォースの覚醒(エピソード7) | J・J・エイブラムス |
2017年 | 未発表(エピソード8) | ライアン・ジョンソン | |
2019年 | 未発表(エピソード9) | コリン・トレヴォロウ |
惑星一覧
スター・ウォーズ惑星一覧 | Star Warsマニア Wiki | Fandom powered by Wikia
登場人物
タイムライン
スター・ウォーズの鉄人!/エピソード別タイムライン これは凄い!!
公式サイト
StarWarsマニアWiki
スター・ウォーズの鉄人
サウンドトラック
ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー オリジナル・サウンドトラック
- アーティスト: V.A.
- 出版社/メーカー: WALT DISNEY RECORDS
- 発売日: 2016/12/16
- メディア: CD
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書籍
「ローグ・ワン」のコンセプト・アート集です。作成過程が垣間見えて制作者の熱意が伝わって来ます。
銀河マップや各惑星のイラストマップ集です。「ローグ・ワン」で登場したジュダも載っています。
スター・ウォーズ ギャラクティック アトラス スカイウォーカー関連の銀河マップ
- 作者: 高貴準三,ティム・マクドナー,池谷律代、村上清幸
- 出版社/メーカー: メディアパル
- 発売日: 2016/11/21
- メディア: 大型本
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スター・ウォーズの作成秘話などが書かれています。1,000P近くある分厚い本ですが、無料特典が挟まっていりるかもしれません。こちらは「ローグ・ワン」関連ではありません。