『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』を観てきました。「ハリー・ポッター」の原作者J・K・ローリングが脚本まで手掛けた新シリーズです。
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作品情報
公開:2016年
時間:2時間13分
監督
「ハリー・ポッター」シリーズから4部と『ターザン REBORN』を手掛けています。
解説
「ハリー・ポッター」シリーズをしっかりと観ていたわけでもなかったので、用語などを整理したいと思います。情報は、ほとんどがオフィシャルサイトからのもので、一部パンフレッドや他のサイトからとなっています。
用語
- ノー・マジ(ノー・マジック):魔法を使えない普通の人。「ハリー・ポッター」ではマグル
- イルヴァーモーニー魔法魔術学校:北アメリカの魔法学校。世界最高の魔法学校の 1 つ
- スキンウォーカー:ネイティブアメリカンの動物に変身する邪悪な魔法使いや魔女
- スカウラー:魔法族の傭兵集団。残忍で恐ろしい集団
- セーレム魔女裁判:1692年から1693年にスカウラーが行ったとされる不正な裁判
- MACUSA(マクーザ ):1693 年設立のアメリカ合衆国魔法議会。セーレム魔女裁判を行ったスカウラーへの制裁
- ラパポート法:魔法界とノーマジを完全に隔離するための法律
- 新セレーム救世軍(NSPS):魔法界の壊滅を目論む過激集団
- 闇祓い:魔法界における警察兼軍隊のような役割
登場人物
画像参照元:Fantastic Beasts Movie Character Posters Released
主人公ニュートの味方
ニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)
主人公は魔法動物学者ニュート・スキャマンダー。ハリーたちがホグワーツ魔法魔術学校で使っていた教科書『幻の動物とその生息地』の著者。魔法動物保護のため動物たちを集める旅している。集めた動物たちは動物園並みの大きさを持つトランクの中に入れている。
ティナ・ゴールドスタイン(キャサリン・ウォーターストン)
MACUSAの職員で元闇祓いだったが無断で魔法を使い職務を逸脱したため現在はデスクワークをしている。ニュートの魔法動物が街に逃げ出していることを察知し捜査に乗り出そうとする。
クィーニー・ゴールドスタイン(アリソン・スドル)
ティナの妹。MACUSAでティナと同じデスクワークをしている。とても美人で人の心を読むことが出来る。
ジェイコブ・コワルスキー(ダン・フォグラー)
ノー・マジ。ニュートのトランクを自分のものとすり違えてしまい。魔法界のトラブルに巻き込まれていく。クィーニーに何故か気に入られてしまう。夢はパン屋さんになること。
MACUSA幹部
セラフィーナ・ピッカリー(カルメン・イジョゴ)
MACUSAの議長。逃げ出した魔法動物の騒動を早く収めたいとする。
パーシバル・グレイブス(コリン・ファレル)
MACUSAの長官。メアリー・ルーの養子クリーデンスに目を掛けている。
新セレーム救世軍
メアリー・ルー・ベアボーン(サマンサ・モートン)
新セレーム救世軍の主導者。3人の養子を持ち、彼らを使いに魔法界の根絶運動を行っている。
クリーデンス(エズラ・ミラー)
メアリー・ルーの上から2番目の養子。母の指示に従い新セレーム救世軍の運動に参加している。
その他
ヘンリー・ショー・シニア(ジョン・ヴォイト)
2人の息子を持つ新聞界の大物。長男は上院議員で選挙での再選を目指している。
ナーラック(ロン・パールマン)
酒屋のオーナー。魔法動物の情報に関してめっぽう詳しい。
キャラクター
ボウトラックル
葉っぱのような小枝で出来ている。昆虫を食べて誠実な性格。ニュートは6体のボウトラックルを持っている。名前は、ピケット、タイタス、フィン、ロッピー、マーロウ、トム。ピケットが特にお気に入り。
二フラー
モグラとカモノハシの中間のような姿をしている。光ものを追いかける性質がありお腹のポケットに見た目より大量に収納する。
サンダーバード
アリゾナ原産の大型の鳥類。羽ばたきで嵐を作り出すことが出来、ニュートにはフランクと名づけられた。
スウーピング・イーヴル
爬虫類と蝶のかけ合わせのような姿をしている。逆立つ翼を広げると奇妙な美しさを放つ。脳を吸い取ることが出来る。
オカミー
ヘビのような姿した羽毛と2本の脚と翼を持つ動物。純銀から孵化する。利用空間に応じて拡大/縮小が行える。
魔法動物の関連書籍はこちらのページで紹介しています。
「ハリー・ポッター」との比較
ハリー・ポッターとの比較は「NIKKEI STYLE」の記事に分りやすい図が載っていました。
参照サイト
オフィシャルサイトに北アメリカの17世紀からの魔法界の歴史が説明されています。
「ハリー・ポッター」の用語が調べられます。
あらすじ
90年代の英国を舞台にした『ハリー・ポッター』から、遡ること60年。舞台は1926年の米国・ニューヨーク。
魔法動物を求めてニューヨークにたどり着いたニュート。ところが、魔法のトランクに詰め込んでいた魔法動物たちが逃げ出してしまい、MACUSA(アメリカ合衆国魔法議会)から追われることになる。さらに、魔法省壊滅を目論む謎の組織も出現や、魔法による殺人事件などでに事態は思わぬ方向へ転がっていく。
感想
「ハリー・ポッター」シリーズを全て観ていないのですが、内容の把握には全く問題がなかったです。シリーズの第1作目ということもあり登場するキャラクターに焦点がいってしまします。主人公ニュートが魔法動物学者ということもあり、面白い動物がいくつも登場します。金属を次々と集める愛らしいニフラーやニュートの襟にいつも隠れているボウトラックルのピケットは魔法動物と言っても愛らしい姿で和ませてくれます。難を言えば後半少し長く感じてしまったところですかね。疲れていたせいか眠くなってしましました。
観賞は4Dにしようかなと思いましたが席が埋まっていたのでIMAX3Dにしました。スウーピング・イーヴルのような小型動物の3Dは本当に手が届くところにあるようでこちらに向かってくるところではノケゾッテしまいました。3D効果は十分だったと思います。音響も存分に使用している作品なのでIMAXは正解でした。検閲でトランクを開けるシーンでの効果音なんかはお決まりのものですが、なくてはならないという感じです。
主演を務めるエディ・レッドメインですが、表情豊かでこういうファンタジーものは向いているように思います。ちょっと走り方が変わっていて気になってしまいましたが、今後ニュートの特徴として全面に押し出していけばいいように思います。
パーシバル・グレイブス演じるコリン・ファレルの存在感はさすがに光っています。彼がいることで作品が引き締まる感じがします。
ノー・マジのコワルスキー演じるダン・フォグラーも魔法界にいつの間にか引きずり込まれていく様を上手く演じていたと思います。驚きながらも次に出てくる事柄に心が奪われてしまうというキャラですが、魔法界とノー・マジに隔たりがある今作品ではとても重要な役割です。
今作品はアメリカのノー・マジ社会(一般人の社会)が魔法界を悪と見なし根絶しようとする問題に立ち向かう内容です。自分たちの理解できない現象や物事を恐怖とし受けれないことは私たちの世界でも良くあることです。共に同じ世界に存在するもの同士が互いを認め合わずに避けながら生きていきことは良いことではないですね。「互いを知り、認め合い、共に生きていきましょう」とい大きなテーマが描かれています。
ニュートたちが使用する魔法の杖、カッコよく振られていて欲しくなってしまします。
主人公ニュートが魔法動物学者ということで次回作の動物達やストーリーに期待します。