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映画 いくつもの感動と出会い

映画『聖の青春』感想 天才棋士村山聖を松山ケンイチが名演 ※ネタバレあり

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『聖の青春』を観てきました。個性的な棋士村山聖を松山ケンイチが見事に演じています。

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(C)2016「聖の青春」製作委員会

作品情報

公開:2016年

時間:2時間4分

監督:森義隆 - 映画.com

主なキャスト

松山ケンイチ - 映画.com

東出昌大 - 映画.com

染谷将太 - 映画.com

 

村山聖

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あらすじ

幼い頃から腎臓の難病・腎ネフローゼを患い、入退院を繰り返した村山聖は、入院中に何気なく父から勧められた将棋に心を奪われる。師匠との出会い、そしてプロ棋士として羽生善治ら同世代のライバル棋士たちと死闘を繰り広げ、まさに命を削りながら将棋を指した村山聖の壮絶な一生が描かれる。

聖の青春 : 作品情報 - 映画.com

 

感想

予想していましたが、観客席は年齢高めでご夫婦で来られている方も多かったです。私たちの子供の頃、将棋は友達や大人とも楽しめる娯楽でしたが、今の子供たちは知っているのかな?シンプルで奥が深く年齢の壁を超えて楽しめるものなので繋げたいですね。

さて映画なんですが、個性的な天才棋士村山聖(さとし)を松山ケンイチが見事に演じきっています。実在した人物を演じることは難しいと思うのですが命を懸けて将棋に向き合い戦い抜いた村山聖を上手く演じていました。聖の人間味がよく伝わってきました。体重を増やしてふっくらさせたことで俳優松山ケンイチが消え、そこに村山聖が現れていました。増量は大成功だと思います。(何キロ増やしたのかな?)東出昌大の羽生名人の演技もなかなかのもので両者の対局シーンは見応え十分です。
村山聖は幼い頃、難病である腎ネフローゼであることがわかり、それがキッカケで将棋と出会い、病と戦いながら将棋にドンドンのめり込んでいきます。人生という限られた時間で何かを残したいという思いは通常の人よりも強かったんだと思います。
私は、自分の人生を振り返ると命を懸けて何かを成し遂げたということがありません。だからかもしれないのですが自分の身体を大切にしない彼の生き方は受け入れられないところがあります。「長く生きていればまた違うものを残せたかもしれないのに」と思うのです。決してマネ出来きる生き方でありませんが、その分とても魅力を感じます。そして彼が将棋を打ち込むことを見守り続けたご両親と森師匠の寛大さに感服します。
膀胱癌の手術後の羽生名人との最期の対局シーンは、勝敗を超えた二人だけが到達出来る深い海の世界に、永遠に浸りたいと思う聖の気持ちが伝わってくる感動のシーンです。
将棋の世界はほとんどわからないのですが、身体の不自由を抱えながら自分に正直に生きた人間村山聖に触れる事が出来て良かったです。素直に正直に生きることの大切さを感じられるとてもいい作品でした。