このブログを始めて随分とロボット系の映画を観てきました。今回もNetflixに『装甲兵器メタルハンター』というロボット映画が上がっていましたので観ることにしました。
作品情報
公開:2013年
監督:クリストファー・ハットン
出演:ゾーイ・ネイラー, グラハム・シブリー, エドワード・フォイ
あらすじ
暴走するロボットと逃げ惑う人間を臨場感あふれる映像で描くSFロボットアクション。石油会社のメガナショナル工業が運営する街“ニュータウン”は、ロボットと人間が平和に共存する理想郷だった。しかしある日、制御を失ったロボットが暴走し始め…。
「キネマ旬報社」データベースより
感想
ロボットが登場する映画というのは大体以下に分類できます。
- ロボットと人間の愛を描いた心温まるファンタジー作品
- ロボットの反逆を描いたサスペンス・ホラー作品
- ロボットを通して人間の欠点を描いたヒューマン作品
2番と3番を含む場合は、3番の「人間の欠点」をメインとして、サスペンスやホラーの要素はメインに付随する形が一般的かと思います。
今作品は、まさに2番と3番を含んだもので、「人間の欠点」をメインに描がくものだと思いきや、終盤はサスペンス・ホラー作品になっていました。
どちらかい一方に片寄せるべきではなかったのかというのが私の意見です。
ソフトウェアの仕事をしていると「趣味の世界」と言われる作業をたまに目にします。それは自分の探求心から必要以上の機能をプログラムなどの成果物に盛り込んでいるときに使われます。作成者が技術の探求に陥って本筋を見失うことです。仕事の場合は工数が決められているので無駄な時間として管理されます。
今作品を観ていて「趣味の世界」に陥ったのかなと感じました。ロボット映像はモーションキャプチャーとCG、TV放映のレポート映像はモニュメンタリー風、リアルな傷口の縫合と出血映像、手ぶれ映像、と新しい技術をところどころ取り入れている。低予算で制作されている作品で、いろんな映像技術を取り入れたことは評価できるのですが、メインのテーマが明確になっていないことが大きな欠点です。
幹の部分がしっかりしていないと最後の充実感は得られないですね。
ロボットに関しては、足が安定性の形だったり、追いかける時は4つ足型に変形するなど面白い設定がなされています。しかし銃や火炎放射機能を内蔵していてとても人と共存するために作られているロボットとは思えません。
最後まで観たということは、それなりに期待感を持っていたということだと思いますが場面場面で上に記載したようなことを感じてしまって、ちょっとがっかりした作品でした。
予告動画
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