映画『サロゲート』をdTVで観ました。ブルース・ウィリスの髪が増えていて驚くのですがロボットとしてでした。サロゲートは、代理という意味です。
(C)Touchstone Pictures, Inc. All Rights Reserved.
作品情報
公開:2009年
時間:1時間29分
監督
主なキャスト
あらすじ
舞台は近未来。人間の意思を受信して身代わりになって活動するサロゲートが、98%普及しているロボット社会。
ある日、サロゲートの開発者のキャンター博士の息子ジャリッドが利用していたサロゲートが受けた攻撃でサロゲートと共に死亡した。それはあってはならないはずの、サロゲートと人間の伝達上の安全機能を突破して人間の脳を破壊する事故だった。
FBI捜査官のトム・グアリーはこの不可解な事件の捜査に乗り出し、容疑者のストリックランドを追い詰めるが、サロゲート反対の人々が住む独立区に逃げ込まれ、もう少しで捕まえるところだったが反対派の人に銃撃され倒されてしまう。トム自身もサロゲートを使用しているので命には別状ない。
容疑者の持っていた武器の捜査を進めていく内に、キャンター博士と開発元の企業VSIに大きな対立があることが判明していく。
トム・グリアー(ブルース・ウィリス)
マギー・グリアー (ロザムンド・パイク)
ジェニファー・ピータース(ラダ・ミッチェル)
アンディ・ストーン(ボリス・コジョー)
キャンター(ジェームズ・フランシス・ギンティ)
キャンター博士( ジェームズ・クロムウェル)
予言者 (ヴィング・レイムス)
マイルズ・ストリックランド(ジャック・ノーズワージー)
ボビー (デヴィン・ラトレイ)
感想
映画の初めはブルース・ウィリスに髪があり、「えらい若作りしているなー」と思い、「若い頃の作品かも」と公開時期を確認しましたが最近のもの。本物が出て来て謎が解けたました。髪があるのはサロゲートで、役作りで若くしていた訳です。ブルース・ウィリスの起用は正解です。
人間が家の中に閉じ籠って、その意識をロボットに伝え社会活動を行うというロボット社会が描かれています。人は家から出ないで運動能力、容姿に優れているサロゲートに全て任せるようになっています。
事故やトラブルが発生しても傷つくのはサローゲートであり人間には危害が加わらないという社会です。98%の普及率となっていますが、実際にこのようなロボットが開発されれば、これくらいは普及することも考えられなくはないです。今現在も便利で安全なものは日々人間社会に取り入れられています。特に自分の老いていく容姿を世間に晒さないで済むことは、多くの人の関心を引くと思います。何んと主人公トムは、何年間も生身の妻マギーと接していなという悲しくなる夫婦生活です。
---ここからはネタバレです---
ストーリーが少し複雑で流して観ているとわからなくなってしまいます。
サロゲートシステムを開発したキャンター博士。彼は足が不自由で自分に代わるロボットの開発に力を注ぎ、成功を収めます。
博士の開発したサロゲートシステムは、VSIという企業が開発・販売を手掛けます。世間からは、博士とVSIが共同でサロゲートの更なる開発を進めていると思っていましたが、実は博士は世間の人々がサロゲート依存症になって、既に人間としての生活を放棄していることの疑念を抱き、システムを破壊することを考えています。まず、反サロゲートの組織の構築の為に預言者を作り出します。預言者は博士が操るサロゲートなのです。
徐々に広がる反サロゲート勢力に、危機を感じたVSIは反サロゲート組織の壊滅に乗り出しますが、裏で組織を動かしているのがキャンター博士ということを知って、VSIはFBI捜査官トップと手を組み博士の暗殺を試みます。
キャンター博士が反サロゲートだというところと、博士が何体ものサロゲートを操っていることで、ストーリーが少し複雑なものになっています。
作品中ではサロゲートは何処でも簡単に手に入るようになっています。まるで今の携帯電話のようです。自分の顔に似せたことも1時間で出来てしまう便利さです。自動販売機みたいなものまでありました。
キャンター博士は、サロゲート社会を壊滅させるためにサロゲートを操作している人間の命を奪おうとしました。一方トムは、人の命を救いサロゲートのみを終わらせます。そこには息子を失い復讐心がある博士と生身の妻に会いたいトムの違いです。
人類が何年もかけて構築したシステムがコンピュータウィルスにより一瞬で崩壊してしまうという信じたくない設定でしたが、最後にトムが生身の妻と会うことが出来て良かったです。
もしブクブクに太っていたら嫌だったと思いますが、大丈夫でした。
マツコロイドというアンドロイドがTVに出演している時代です。いつ、本物がマツコロイドと入れ替わってしまうのか?もう既に入れ替わっているかもしれません。
映画の冒頭でロボットの進化の歴史を紹介しているのですが、マツコロイドの開発者石黒浩教授が登場しています。
どんどん機械に依存していく人間社会。今後ますます進化していくと思われますが、生身のコミュニケーションは維持していきたいですね。