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映画『ヴァイラス』感想 人類の抹殺を目論む地球外知的生命体 ※ネタバレあり

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映画『ヴァイラス』を観ました。宇宙から来た電磁エネルギーの知的生命体は電気のみコントロールし、コンピューターと機械を操り、ロボットを作り、そして人間を抹殺しようとする話です。

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あらすじ

1999年、ロシアの宇宙ステーション・ミールを電磁波で形成された知的生命体が襲撃。

一方地球では、エバートン船長(ドナルド・サザーランド)率いる運搬船シースター号が台風に襲われ貨物を失い、船長は失意のどん底にあった。そんな時、目の前になにやら巨大なアンテナを持つ大きな船が現れる。船内には人が見当たらず電気も意図的に止められていた。その船は通信機能を備え、しかもミサイルも装備されたロシア政府のボルコフ号という名の船であった。エバートンと乗組員は、その船をロシア政府に渡すことで膨大な報酬を得ようと考えていたが、電気系統を再始動させた時から何やら奇妙な出来事が起こり始める。

エバートン船長(ドナルド・サザーランド)

航海士フォスター(ジェイミー・リー・カーティス)

エンジニアのスティーヴ(ウィリアム・ボールドウィン)

ナディア(ジョアンナ・パクラ)

 

作品情報

公開:1999年

時間:1時間40分

監督:ジョン・ブルーノ - 映画.com

主なキャスト

eiga.com

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感想

まず気になったことは題名です。原題「Virus」なんですが、『何故「ウィルス」じゃなくて「ヴァイラス」なの?』と思いました。調べると「ウィルス」は和製英語なんですね。正しい発音の「ヴァイラス」が邦題になっていました。作品中では、知的生命体が人類のことを「Virus」と表現しているので、「ウィルス」の私たちの意味する病原体と区別する意味で良かったかもしれませんね。

登場する知的生命体は姿・形が無く、電気のみコントロール出来るというちょっと変わったもの。最初の侵入が船だったから良かったものの、どこかの街にでも入ろうものなら人類はあっという間にやられていたでしょう。

知的生命体は、まずはコンピューターに侵入して格納されている情報から地球という星の情報を得ます。それから学習して人類がヴァイラスだと判断して、船内の部品を組み替えてロボットを作り、人間を襲い、人間に機械を組み込み、人間と機械のハイブリッド型ロボットを造って、人間を襲います。

結末は、船を丸ごと海に沈めて退治するのですが、知的生命体が人類をヴァイラスと判断したことで、我々人類に何かのメッセージを投げかけている作品かと思いきや、そうでもない曖昧な終わり方をします。最後は人類が救われたという形で終わっています。

キャストは、『トゥルーライズ』でアーノルド・シュワルツェネガーと共演したジェイミー・リー・カーティス、『ハンガー・ゲーム』のウィリアム・ボールドウィンなどとお馴染みある顔ぶれです。

SFサスペンスとしてそれなりに楽しめますが、「ソラリス」や「スフィア」のように最後にもう一つヒネリがオチがあればもっと良かったかなと思います。

予告動画

youtu.be

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