映画『スリザー』をNetflixで観ました。SFホラーコメディー&パロディー作品です。なかなかいいのではないでしょうか。
作品情報
公開:2006年
時間:1時間35分
監督
脚本家から監督デビュー。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』。
主なキャスト
「スパイダーマン」「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」(ともに02)、「シービスケット」(03)、「40歳の童貞男」(05)などに出演
あらすじ
グロテスクな宇宙生命体“スリザー”に侵食される人間たちの恐怖を描く。アメリカ南西部に謎の隕石が落下。街の有力者グラントがそれを発見するが、突然そこから何かが飛び出し彼の体内に侵入してしまう。その日から、街では行方不明者が続発するように。グラントの変化に不信感を抱いた警察署長ビルは、事件との関連を調べ始めるが……。
感想
隕石落下、寄生、ゾンビ、生物大量発生とスリラー作品としてのいくつもの要素が詰めまれていて、ついつい最後まで観てしまう作品です。この作品を観るきっかけは、隕石落下を扱った作品を調べていたところ動画配信サービスの解説の”隕石”という文字が目に留まったことです。探していた作品は『アルマゲドン』や『ディープ・インパクト』のような隕石・彗星落下によって地球に危機が訪れるものだったのですが、全く的外れで、途中観るのを止めよと思いながら最後まで観てしまったという訳です。冒頭だけ隕石落下のシーンが出てくるのですが、後はその隕石から出てきた生物が人体(脳にまで)に入り、人間をコントロールしていくというものです。こういう作品は、ストーリーはバレバレなのに何故か最後まで観てしまします。そこがスリラーものの良さでもあります。登場する生物と寄生された人体の次の展開も気になります。この映画過去のいろいろな作品を思い浮かべてしまします。
- 隕石からの地球外生物⇒『エボリューション』
- 人体の寄生⇒『寄生獣』
- 生物の大量増殖・攻撃⇒『エイリアン』
- ヒルのような生物の大移動⇒『地球が静止する日』
- たくさんの寄生された人⇒数々のゾンビ映画
- ガスボンベでの爆発⇒『ジョーズ』
・・・
多くのSF映画を観ているといろいろな場面を思い出してしまします。これは、観る人によって違いますし、製作側もどう意識はしていたかはわかりません。ただ、これだけのいろいろ詰め込んであると面白いのは確かです。Netflixの視聴者評価ではあまり良い点数ではなかったですが、私は結構楽しめる作品だと思います。
映像で良かったと思ったところは、ヒルの生物の移動の映像です。バスタブを移動するその場面は影とかもしっかりしていてリアルで良かったと思います。軟体動物は表面が濡れていて移動も身体がウネるのでスリラー作品のキャラクターとしてはベストです。入浴時にこのヒルのような生物がバスタブに入ってくるシーン(ここはエルム街の悪夢かな)、車の外一杯に襲ってくるシーンはスリルがあります。このヒルのような生物ともう一つの楽しみはその生物に寄生された人がゾンビ化するところです。強い酸を吐き出します。(これもエイリアンだ)
※今ここで、この作品がパロディだと確信しました。
以前の記事にも書きましたが、アメリアは本当にゾンビが好きだなーと思います。年間何本のゾンビ映画が作られているのでしょう?ちょっと気になるところです。
ゾンビで検索すると今年で4本ヒットしました。
アフターデイズ・ボディ 彼女がゾンビと化した世界 : 作品情報 - 映画.com
ゾンビマックス! 怒りのデス・ゾンビ : 作品情報 - 映画.com
ゾンビ映画が嫌いじゃない人、エイリアンが好きだった人、パロディで楽しみたい人にお勧めの作品です。パロディとして観るのと観ないのでは感じ方が違うと思います。思いがけずに選んだ作品が良かったので得した気分になりました。最後のオチはエンドクレジット後に流れますので最後まで観ないと損します。
予告動画
関連記事