映画『スフィア』を観ました。ダスティン・ホフマン、シャローン・ストーンと今では少し懐かしく感じる豪華顔ぶれです。
作品情報
公開:1998年
時間:2時間14分
監督
主なキャスト
豪華な顔ぶれです。観る前からワクワクさせられます。
あらすじ
海底に沈む謎の宇宙船の調査の為、心理学者のノーマン(ダスティン・ホフマン)、生化学者のベス(シャロン・ストーン)、天才数学者のハリー(サミュエル・L・ジャクソン)、物理学者テッド(リーブ・シュレイバー)らが集められた。4人は海底300メートルに潜水艇で行き宇宙船の調査を始める。海底では自然に扉が開いたり、宇宙船は未来のものでタイムスリップして300年前に墜落したものとか謎に包まれていていた。そんな中、生命と思われる大きなスフィア(球体)が発見され、その力により乗組員が次々と奇妙な現象で生命を落としていく。
解説
映画は、
- 宇宙船
- 分析
- スフィア(球体)
- ザ・パワー
- 最初の交信
- 怪物
- 戦闘基地
- さらなる分析
と章立てて進んでいきます。密室での恐怖と学者達の知的な推測が見所です。
感想
スフィア(謎の球体)は、思考を現実化するの能力を持っていて、その中に入ったに者にも同様の能力が備わります。映画でノーマン、ベス、ハリーの3人がスフィアの中に入り知らぬ間に彼らの思考が現実化していきます。彼らには自覚がなく初めはその奇妙な現象は球体の仕業だと考えます。しかし、徐々にその現象の原因が自分たちの頭の中のイメージだと気が付いてきます。非常に面白い脚本だと思います。ハリーが、宇宙船に残された記録に「未知の出来事に遭遇した」とあったことから「全員死ぬ」と予測します。さすが科学者です。頭がいいです。それは、「もし自分たちが生き残って地上に戻っているなら、未来の宇宙船にこの情報が伝わっているので未知とは表現しないだろ」というものです。確かに理屈はあっています。ハリーのそのネガティブな推測も現実化し、帰還への弊害になるのですが諦めずに生還します。クライマックスで何故彼らが生き延びているのかの理由がわかります。
生還のシーンでは、思考が現実化する能力を利用すればいいのではと思いましたが、どうもマイナスイメージばかりがが現実化してしまうようです。もし、こんな能力が自分に備わってしまうと嫌な夢が現実化してしまうので最悪ですね。
鑑賞中に『思考は現実化する』という自己啓発本があったことを思い出しました。実際に人類は、思考の集合体を築き、それを実現してきています。今あるスマートフォンもその思考の現実化の賜物です。しかしそういう便利な物を使った犯罪なんかも多く見られます。悪い方にも現実化していきます。
最後にスフィアが海底から宇宙に飛び立っていきます。よくTVで球体のUFOの映像が流れたりしますが、あの物体もスフィアと同じ思考現実機能を備えたものななかと想像してしまいました。
人類の思考玉、次はどんな物を実現するのでしょうか?楽しみでもあり怖くもあります。
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