人気アニメ監督の新海誠作品という事で観てきました。時間、場所、男女、時代を超える素敵な物語です。
作品情報
公開:2016年
時間:1時間46分
監督
公式サイト
感想
まずアニメ映像の美しさに感動します。ディズニーアニメとは別の美しさがあります。特に光の表現がきれいです。
映画の冒頭が携帯の着信から始まるので「携帯の電源切ってない人いる?」と一瞬思ってしまいましたが、そうではなく作品中のものでした。携帯は映画でも日常を感じさせる必須アイテムになっています。今作品もスフォを存分に小道具として使用しています。
ストーリーは、映画『転校生』のような男女の入れ替わりに時空越えをプラスした新しい形です。男女に入れ替わりだけだと「またお決まりのパターンね」となってしまうのですが、更に進化させていて中盤あたりから、その展開に引き込まれていきます。「結び」という日本の伝統の思想をベースに若い男女の必然的な恋愛を描いています。いわゆる「赤い糸で結ばれた関係」です。今作品では織紐になってます。興味がある方は結び文化で調べてみると面白いと思います。
アニメというのは実写に比べ表情が少なくなるため言葉での説明が多くなります。実写だとこのようなタイムスリップとかあると分かりづらかったりするのですが、スムーズに理解できました。繰り返し表現しているところも良かったんだと思います。中学生くらいであればしっかりと理解でき面白さを感じるではないかと思います。
また、「結び」をテーマにしていることで幅広い年齢層に受け入れられる作品だと思います。これからの人は赤い糸を信じて、既に結ばれた人は再確認、再確認で確信が持てれば最高ですね。
最後はハッピーエンドになるんですがどちらかというと男性受けするのかなと思いました。夜空を意識する七夕あたりに公開されるともっと良かったと思いました。
人生を歩んでいく中で、ふと思い出すようないい作品だと思います。
登場している高山の糸守町のモデルが気になっています。
余談ですが、私は「口噛み酒」のところで、寺田本家の「むすひ」というお酒を思い浮かべてしまいました。当然「口噛み酒」ではありませんが名前からの連想です。
予告動画
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書籍
- 作者: 新海誠,コミックス・ウェーブ・フィルム,東宝,東京ウォーカー編集部
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川マガジンズ
- 発売日: 2016/08/26
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君の名は。 Another Side:Earthbound (角川スニーカー文庫)
- 作者: 加納新太,田中将賀,朝日川日和,「君の名は。」製作委員会,新海誠
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2016/07/30
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ユリイカ 2016年9月号 特集=新海誠 ―『ほしのこえ』から『君の名は。』へ
- 作者: 新海誠,神木隆之介,RADWIMPS,丹治匠,中田健太郎
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2016/08/27
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