映画『ギャング・オブ・ニューヨーク』をNetflixで観ました。マーティン・スコセッシ監督がレオナルド・ディカプリオを初めて起用した作品です。
写真:Album/アフロ
作品情報
公開:2002年
時間:2時間27分
監督
主なキャスト
ネイティブ・アメリカンズのリーダー役のヘンリー・トーマスが冷酷な役を上手くこなしていました。ディカプリオにとって初のスコセッシ監督作品です。気に入られたのかその後4作品でも出演しています。
あらすじ
1846年、移民たちがそれぞれギャング団を結成し、縄張り争いに明け暮れるニューヨーク。目の前で父を殺された少年アムステルダムは、15年後、父を殺したギャング団のボス、ビルへの復讐を果たそうとする。街もまた、大きな変革期を迎えようとしていた。
1800年代の終盤のニューヨークを舞台にしたアイルランド人移民達とネイティブ・アメリカンの泥臭い生き方を描いています。マフィアが登場するのは1900年代に入ってからなので、その少し前の時代ですね。
ニューヨークの実在のギャングを登場させているそうですが、ストーリーは架空のものだそうです。マーティン・スコセッシが構想に30年を要したそうです。
南北戦争によるニューヨーク徴兵暴動(1963年)が、舞台背景となっています。
感想
アメリカという国が今のような大国なる前の無法な時代が描かれています。日本の任侠映画ぽいところがあり、私的には面白かったです。乱闘シーンはまさに時代劇です。先に縄張りを持っていたネイティブに牛耳られている貧しいアイルランド移民ですが、カトリックという宗教の結びつきで団結し、戦いによって市民権の獲得をこころみます。斧とか使用しているので痛々しい映像が多いです。
南北戦争のさなか、仕事を求めてニューヨークに訪れたアイルランド移民が徴兵されアメリカ政府の為に戦うという厳しい時代です。リンカーン大統領の奴隷解放宣言がされるなどまだまだ黒人差別があった時代ですので、いくつか黒人に対する暴力のシーンが流れます。
映画の舞台は1860年頃ですので、今から150年程前の話です。私たちが今当たり前に生活している民主主義の初期の頃とは、投票数さえ稼げれば何でもありな世界だったんのだろうと、この映画を観て感じました。こういう混とんとした社会の弱者が我慢強く団結して自分たちの支持者を押し上げていったんだなと
ニューヨークのアイルランド移民の位置づけについて興味が湧いた作品でした。
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1990年代のアイルランド移民を描いた作品です。