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映画『GODZILLA ゴジラ』(2014)感想 ハリウッド第二弾 ※ネタバレあり

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 金曜ロードショウで『GODZILLA ゴジラ』(2014)を観ました。ハリウッド版第二弾になります。監督のギャレス・エドワーズは、大の「ゴジラ」ファンとういこともあり日本のゴジラをどう生かしているかが見物です。

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作品情報

公開:2014年

時間:2時間3分

監督

主なキャスト

 あらすじ 

1999年、日本の原子力発電所に不可解な地震が発生し核物理学者ジョー・ブロディの妻サンドラは地震による原発事故で死亡する。15年後、ジョー・ブロディは原発事故の原因が地震と決めつけられていることの疑念を抱き続けていた。そんなある日、ジョーは原因が地震でない事を証明するデータを立入区域内となった当時の自宅からを持ち運ぼうとし、武装集団にある施設に連行されてしまう。その施設には巨大な繭が存在し、15年前と同じ地震のような振動を発していた。繭から羽化した巨大生物MUTOはハワイへと移動し人々に被害を与える。そこにMUTOを追ったゴジラが出現しMUTOを襲撃し始める。一方アメリカ本土に保管されていた同様の繭も同時期に羽化しラスベガスを破壊し始めていた。3体はサンフランシスコ湾に進み米軍とMUTOとゴジラの戦いが開始される。

MUTO

登場する怪物MOTOですがWikipediaの説明は以下のものとなっております。

放射線をエネルギー源とし、天然の原子炉といえるゴジラの体内に産卵する習性を持つ。現代においては核兵器や原子力発電所などの代替要素が豊富に存在するため、ゴジラより優先して狙う。ゴジラとは太古の昔から敵対している。

・・・・・
名前は、Massive Unidentified Terrestrial Organism(未確認巨大陸生生命体)の略である。

引用:GODZILLA ゴジラ - Wikipedia

大きさ

 ゴジラ 108メートル 9万トン

 MUTO  オス 61メートル、メス 91メートル  

 

感想 

なかなかいい脚本だと思います。地震からの原発事故という設定で福島の惨事を映画に取り入れています。また「ゴジラ」シリーズのお決まりの展開でもある怪獣との闘いもしっかりと観ることが出来ます。CGの技術が凄いので見ごたえは十分あります。MUTO出現で妻をなくしたジョー・ブロディの家族愛が映画をドラマテックにしています。

今作のGODZILLAは人間の味方となっています。MUTOなる怪物も人間に危害を加えようとしている訳ではなく放射能物質を食い物にしているだけなんで、敵、味方と言う判断も少し違います。渡辺謙演じる芹沢は、「ゴジラは調和を求める」と表現しています。本能のまま活動しただけですが、最後人間に崇められます。ハブと捉えるマングースに似ていると思います。私は、そこにゴジラの良さがあると思っています。

ハリウッドということもありCGによる映像はとても良く出来ています。制作費を『インディペンデンス・デイ リサージェンス』と比較すると

『GODZILLA』(2014) :$160,000,000

『インディペンデンス・デイ リサージェンス』:$165,000,000

多少は劣るもののほぼ同額です。単純に1ドル100円換算しましと160億となります。日本のキャラクターを題材にしていますが手抜きはないようです。さすがハリウッドですね。因みに日本の『ゴジラ FINAL WAR』は20億円なので規模が違います。CGの出来栄えもそれなりになっているのも理解できます。

ハリウッド版とはいえ日本の「ゴジラ」の要素を取り入れ、MUTOというゴジラと戦う怪獣の設定もしっかりと考えられていて、日本のゴジラファンにも受け入れられやすい形になっていると思いました。前作の『GODZILLA』は余りにも日本の「ゴジラ」とかけ離れていて酷評でしたが、今作はよかったと思います。

予告編

youtu.be

 

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