キネマの館(ヤカタ)

映画 いくつもの感動と出会い

映画 人工知能搭載の人型ロボットの注目ポイント

スポンサーリンク

今まで人工知能を搭載した人型ロボットが登場する映画の感想をいくつか書いてきました。私がそれらのロボットで注目しているポイントがあるので比較していきたいと思います。

f:id:kousuku:20160620215635j:plain

人型ロボットの注目ポイント

初期起動

最初に起動したときにどんな動作をするか気になります。ほとんど無の状態から成長するパターンと既に基本的な知能が備わっているパターンののどちらかです。

瞬き

人工知能とは関係していないのですが、ロボットの目にカメラレンズを使用しているのなら瞬きは必要ないと思います。しかし完全な人型でないロボットでも瞬きはしています。瞬きには眼を潤す以外に人に安心感を与える作用がありそうです。

絵を描く

ロボットにとって正確な絵を描くことは精密に動く手があれば簡単に出来るはずです。しかし人のように楽しむ事は難しいように思います。登場するロボットのほとんどは上手にしかも速く描きます。

人になろうとする

人と生活するようになると人との違いに違和感を感じ始め、ついに自分も人と同じになろうとします。

 

5つの人型ロボット

感想記事の映画に登場したロボットで注目ポイントを比較してみたいと思います。

アンドリュー(アンドリュー NDR114:1999)

f:id:kousuku:20160620215635j:plain

初期状態:初期起動のシーンはなかったです。家に到着したときには人とコミュニケーションが取れる状態でした。

瞬き:見た目はロボット丸出しですがしっかりと瞬きをしています。

絵を描く:医学書を記憶しロボットに生命を与える設計書を描きます。楽しむ絵ではないのですがこんな設計書を描けたら本当に人のすることはなくなります。

人になろうとする:人と同じ姿になって愛情を育みます。しかも寿命まで設けます。

デビッド(A.I:2001)

https://image.eiga.k-img.com/images/movie/1004/gallery/1_large.jpg?1396889400

(C)2001 Warner Bros. & Dreamworks, LLC.

初期状態:子供型ロボットで起動した人を母親と思うようにプログラムされています。

瞬き:ほぼ人と同じなので瞬きはあります。

絵を描く:絵を描いているシーンはありません。

人になろうとする:人になって母親から愛情を受けようとする。母親がいなくなった世界でもその思いは変わらない。

エヴァ(EVA:2011)

https://image.eiga.k-img.com/images/movie/77455/gallery/eva2_large.jpg?1396890305

(C)2011 Escandalo Films / Instituto Bunuel-Iberautor / Ran Entertainment

初期状態:初期起動のシーンはなかったです。

瞬き:ほぼ人と同じなので瞬きはあります。

 

絵を描く:絵を描いているシーンはありません。

人になろうとする:自分を人だと思い込んでいます。最後にロボットだと気が付くんですが殺さないでと訴えます。

 

チャッピー(チャッピー:2015) ※姿はロボット

https://image.eiga.k-img.com/images/movie/81798/gallery/main_large.jpg?1425287957

(C) Chappie -Photos By STEPHANIE BLOMKAMP

初期状態:始めは、人の赤ちゃんのように何もできません。人と同じように見たもの、聞いたものを記憶していきます。最後は人の脳情報を移行して初期起動時にはすでに人格が形成されているロボットが誕生します。

瞬き:瞬きはありません。眼の位置に液晶画面があるのでそこに目の代わりに四角が移されます。

絵を描く:成長の過程で絵を描いて楽しんでいます。

人になろうとする:人と同じ心を持つようになりますが人になろうとはしません。見た目が人でないからです。逆に人をロボットに変えてしまいました。

エヴァ (エクス・マキナ:2016)

https://image.eiga.k-img.com/images/movie/82168/photo/3d4e05f4e48bd1c1/640.jpg?1463644751

(C)Universal Pictures

初期状態:映画では初期起動のシーンはありませんでしたが、検索エンジンで育てた人工知能を設定してあるようです。記憶装置はハードウェアではなく脳の形をした透明な物質が使われています。

瞬き:ほぼ人と同じなので瞬きはあります。

絵を描く:非常に正確な恋人のイラストを描きます。

人になろうとする:あこがれではないのですが、人に廃棄され自分がいなくなることを恐れ人になろうとします。

 

初期状態ではチャッピーが何も学習していないところから始まります。人になろうとするところではアンドリューが死を迎えてまで心を通わせようとします。この2つのロボットが特に印象に残っています。美しさでは今公開中のエクス・マキナのエヴァ。可愛さではEVAのエヴァ。A.Iのデヴィッドはロボットに対する人の違和感を強く表しているのでちょっと不気味な印象が残っています。

Softbankのpepperでは

 二つの動画でSoftbankのpepperの様子が分かりますので紹介します。

石川 温の「スマホ業界新聞」から

youtu.be

 目の色を変えて瞬きのようにしています。それだけでもで安心します。

 

ヒカキンさんの動画でpepperの初期起動がみれます。

youtu.be

youtu.be

さすがにチャッピーのように何もできないことはないです。フランスのロボットメーカー ALDEBARAN Robotics SASがベースのようです。将来的にはIBM「Watson」の知能が搭載されるようです。

www.rbbtoday.com

 

映画で描かれているようなロボットとは程遠い感じはしますが、会話ができているだけでもすごい進歩です。新型が登場すると廃棄されることになるのでしょうけどいずれ映画同様に廃棄を拒むロボットも出現してくるのかな?

関連記事