映画『チャッピー』を観ました。『第9地区』、『エリジウム』のニール・ブロムカンプ監督の作品です。『第9地区』はエイリアンでしたが、今回は警官ロボットです。
C) Chappie -Photos By STEPHANIE BLOMKAMP
作品情報
・公開:2015年
・時間:2時間
・監督
『第9地区』、『エリジウム』と同監督のSF作品を観てきましたがエイリアンやロボットが独特の姿をしています。独自の世界観があっていいと思います。
・主なキャスト
ブロムカンプ監督の映画にはシャトル・コプリーという感じですが、今回はチャッピー役で声とモーションキャプチャーの出演で顔は出ていないです。ニンジャは、南アフリカのミュージシャンだそうです。存在感はあります。
あらすじ
舞台は近未来のヨハネスブルク(南アフリカ)。政府は犯罪の取り締まりの強化のため人工知能を取り入れたロボットを兵器メーカーから購入し、大幅に犯罪を減少させることに成功していた。ロボット設計者のディオン(デブ・パテル)は、自律型人工知能のプログラム開発に成功し、廃棄待ちのロボットに組み込もうとしていた。そんな時3人のギャンググループにロボットと共に拉致され、ギャンググループのもとで初めて自律型ロボットを起動することになった。
チャッピーの特徴
- チャッピーの起動時は赤ちゃんの知能しか持っていない。
- 赤ちゃんの知能からすごいスピードで学習し成長する。
- キーボードのタイピングが超高速。
- いじめを受けて成長する。
- 人間と同じように悪に染まる。
- 知能の転送が出来る
感想
『第9地区』が好きな人はこの映画も好きだと思います。B級感満載です。1級品のB級作品という表現があっているのかもしれません。SF映画はどうしてもハリウッド物と比較してしましますのでB級品に見えるのかもしれません。ストーリー自体は非常に面白いと思いました。私はロボットが人間のように感情を持つという技術は不可能と思っていますので、本作品くらいの表現の方がしっくりきます。人間型で人と同じようにコミニケーションをとっている映画を観るとちょっと気味が悪くなります。
チャッピーは、優しいママに育てられ愛情を注がれて育つので優しく正義感のあるロボットに育ちます。ギャングたちの気持ちも理解でき管理社会潜む悪も学んでいきます。感情はほぼ人間と同じで体も丈夫で頭もいいので頼りがいのあるヒーローになっていきます。歪な体を持ったロボットヒーローというところがこの映画の良さになっています。
チャッピーが絵を描くシーンがあります。人間の子供も絵を描くことを楽しみます。映画ではチャッピーは楽しんでいましたが、見た物を自分で描いて楽しむという行為は本来人工知能には出来ない行為なんだろうなと思いました。
お子さんの為にカットされたシーンがあったようです。心が子供だからチャッピーに対しての暴力(一度殺される)はカット対象になるんですね。
楽しめました。
予告動画
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