映画『64』を観たんですが、人物の多さと警察の組織の複雑さでぼやけていたところあったので、小説『64』(下)を読みました。後編の為に相関関係や人物像を整理しました。
(C)2016 映画「64」製作委員会
相関図
出典:映画.com / http://eiga.com/news/20150326/1/1/01/
登場人物
[三上家]
夫:三上義信(佐藤浩市)…警務 部 秘書 課 調査 官〈 広報 官〉警視。
妻:三上美那子(夏川結衣)…元婦警。
娘:三上あゆみ(芳根京子)…家出中。
[ロクヨン被害家族]
被害者:雨宮翔子…ロクヨン事件で殺害される。当時7歳
被害者の父:雨宮芳男(永瀬正敏)…身代金を搬送する。犯人の声を唯一知る。
被害者の母:雨宮敏子…6年前に脳梗塞で倒れ死亡。
雨宮芳男の弟:雨宮賢二…警察から犯人に疑われる。
[県警組織]
県警本部長:辻内欣司(椎名桔平)…キャリア組。警察庁長官に最も近い男。
警務部
警務部長:赤間(滝藤賢一)…キャリア組。三上に不快感を抱く。
秘書課課長:石井(菅原大吉)… 三上の直属の上司。
警務課調査官:二渡真治(仲村トオル)…三上とは同期で同じ高校剣道部。
警務部秘書課(広報室)
広報官:三上(佐藤浩市)…元捜査二課次席。2年後刑事部に戻る予定。
課長:諏訪(綾野剛)…記者クラブとの関係を良好にしようと奮闘する。
主任:蔵前(金井勇太)…まじめだけが取柄。
係:美雲(榮倉奈々)…広報室唯一の若手婦警。
記者クラブ(各メディア会社からの担当者)
東洋新聞:秋川(瑛太)…東洋新聞キャップ。29歳。ボス的存在。
東洋新聞:手嶋(坂口健太郎)…東洋新聞サブキャップ。26歳。
[ロクヨン捜査関係者(現職)]
某署署長:漆原(菅田俊)…録音ミスの隠蔽を指示。定年間近。
刑事部
刑事部長:荒木田(奥田瑛二)…三上の元上司。広報官への異動を了承。
参事官:松岡勝俊(三浦友和)…追尾班。雨宮の車に同乗。「影の刑事部長」
捜査一課次席:三倉(小澤征悦)…三上の二期下。
専従班:柿沼(筒井道隆)…幸田の動きを監視。
[ロクヨン捜査関係者(退職)]
望月(赤井英和)…追尾班。現在は農家。
幸田一樹(吉岡秀隆)…自宅班。幸田メモ。
日吉浩一郎(窪田正孝)…自宅班。犯人からの電話の録音にミス。
村串みずき(鶴田真由)… 自宅班。当時の様子を知る。
村串みずき(鶴田真由)… 自宅班。当時の様子を知っている。
[日吉家]
日吉の母:日吉雅恵(烏丸せつこ)…引きこもりの息子で苦悩。
押さえておきたいポイント
・ロクヨン事件
昭和64年1月5日 雨宮翔子当時7歳が誘拐される。犯人からは身代金二千万円が要求される。二千万円は犯人に奪われ翔子ちゃんは1月10日に遺体で発見された。1月7日に昭和天皇が崩御されたことでマスコミにはほとんど取り上げられなかった。事件から14年経過していて後1年で時効になってしまう。
・録音ミス
犯人からの電話は録音するはずだったが日吉の作業ミスで録音が出来なかった。電話に出た父雨宮芳男のみが犯人の声を聴いている。
・幸田メモ
自宅班だった幸田が録音ミスを記載したメモ。この事実が明るみになると刑事部の体制は崩壊する。警察庁が指揮を取ることになりかねない。
・無言電話
三上の家に無言電話があった。妻美那子は娘からの電話と思っているが最近無言電話は他でも多くみられる。
・広報官 三上
三上の経歴は、刑事部(2年)→広報室(1年)→刑事部(20年くらい)→広報室。
・娘の家出
三上の娘あゆみは父を嫌っていた。父親似の顔を整形したいとまで言っていた。三上は娘の捜索を赤間にお願いした。身元不明の少女遺体が発見されれば職務を中止して確認を行っている。
・警務課調査官 二渡
三上と高校の同級生で同じ剣道部だった。三上は剣道部で大将を務め二渡は控えだった。警察に入ると二渡は昇任試験に次々と合格し県警最年少で警視になった。
・東洋新聞キャップ 秋川
両親が東大卒で自身も一流大学を出ているがコンプレックスを持っている。キャリア組と対等な立場で仕事をすることを望んでいる。
・酷似誘拐事件
ロクヨンと同じ身代金二千万円を丸越百貨店のスーツケースに準備させる酷似誘拐事件が発生する。
関連
警察の組織と階級の仕組みについては以下をみるとわかりますが、階級はさすがに複雑ですね。
警察の仕組み:警察のしくみ|警察庁