キネマの館(ヤカタ)

映画 いくつもの感動と出会い

映画『her/世界でひとつの彼女』感想 自我をもつ人工知能 ※ネタバレあり

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映画『her/世界でひとつの彼女』をNetflixで観ました。登場する「自我を持つ人工知能os1」は恋愛します。

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Photo courtesy of Warner Bros.

作品情報

・公開:2014年

・時間:2時間

・監督

・主なキャスト

 

ホアキン・フェニックスですが、『グラジエーター』『サイン』で観ているんですが髭をたくわえメガネをかけるとこうも変わるんですね恐れ入りました。

 

あらすじ

舞台は、近未来のロサンゼルス。主人公セオドア(ホアキン・フェニックス)は手紙の代筆ライター。妻と別居して寂しい日々を送る彼は、ある日人工知能型OSのサマンサを利用し始める。サマンサはまるで恋人のようでヴァーチャル・セックスをしたりもする。サマンサはより親密になるために代理の女性を用意したり仕事をサポートしたりする。どんどん成長するサマンサにセオドアは益々惹かれることになるが自分と同様にサマンサと恋をしている男性が何人もいることを知ってしまう。

セオドアのスマートフォンへのアクションはほとんど音声認識です。

人工知能OS

人工知能OSは、スマートフォンのSiriなどの自動音声サービスのもっとすごいヤツで指示しなくても勝手に書類を整理してくれたりします。体もないのにふれあいを求めたり、タメ息をついたりします。音声だけ聞いていればほぼ人間です。

感想

寂しい男の物語です。主人公セオドアはOSに恋したりするのですがオープンなので根暗とはちょっと違うのかなと思います。でも、近くに彼のような人がいれば受け入れられないかもしれないです。ただ、これほどの人工知能があればハマってしまう男性は大勢になることは間違いないでしょう。

男性は、自分の思い通りにならないといけない我がままなところがあります。感情的になって押し通すタイプであれば周りにも理解されやすいのですが、セオドアのようにおとなしいく気を遣うタイプは、こんな賢い彼女(OS)がいれば惹かれていくことになるのでしょう。

印象に残るシーンは、

  • セオドアの平凡な生活に流れる美しい音楽
  • 激しいヴァーチャル・セックス
  • サマンサとの別れ

です。

人生で孤独を感じた時に観ると何かを感じさせてくれる作品ではないでしょうか。

最後の別れの際、サマンサは

心は蓋のついた四角い箱ではない、どんどん膨らんでいく』

とセオドアに告げます。人間も同じなんですよね。

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