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映画『ノア 約束の舟 』感想 ノアの方舟の映画化 ※ネタバレあり

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Netflixで『ノア 約束の舟』を観ました。『旧約聖書 ノアの方舟』の映画化で話題を呼んだ映画です。

 

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(C)2014 Paramount Pictures. All Rights Reserved. 

 

 

簡単な説明

公開:2014年

時間 :2時間18分

旧約聖書 創世記』「ノアの方舟」の映画化。聖書に書かれている事と異なるとこともありキリスト教徒の間で話題になった作品。『創世記』を知らなくても楽しめると思います。

悪と冒す人間を消滅させるために神が洪水を起こすことを知ったノアは、箱舟を作り人間以外の生命を新たな世界(エデンの園)に導こうとする。

 

監督・注目のキャスト

監督:ダーレン・アロノフスキー - Wikipedia

俳優:ラッセル・クロウ - Wikipedia

   ジェニファー・コネリー - Wikipedia

   アンソニー・ホプキンス - Wikipedia

監督ダーレン・アロノフスキーは、ちょっと宗教的・政治的に話題になる作品をいくつか作っているようです。以前観たミッキー・ローク主演の『レスラー』でも「反イラン」的と批判されています。本作品でも聖書の内容を脚色しているので批判の意見ももらっています。

 

ノアを演じたラッセル・クロウは、『グラディエーター』、『レ・ミゼラブル』でおなじみの俳優さんです。

 

ノアの妻を演じたジェニファー・コネリー、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』で少女の役を演じていました。私の中ではそのインパクトが強く、その後の作品を観ても「大人になった」と感じてしまいます。

※ご興味のある方は、ご覧ください。バレリーナの役で可愛いです。 https://youtu.be/acgVUCe1Y0M

 

悪者カインを演じたアンソニー・ホプキンス、言わずと知れた有名俳優。『羊たちの沈黙』、『ハンニバル』、『ニクソン』など数々に出演しています。

 

ノアの方舟とは

Wikiを引用します。

ノア 約束の舟 - Wikipedia

『創世記』における記述

先述の旧約聖書創世記』による物語の要約は以下の通りである。

神は地上に増えた人々の堕落(墜落)を見て、これを洪水で滅ぼすと「神と共に歩んだ正しい人」であったノア(当時500~600歳)に告げ、ノアに箱舟の建設を命じた[2]

箱舟はゴフェルの木でつくられ、三階建てで内部に小部屋が多く設けられていた。箱舟の内と外は木のタールで塗られた。ノアは箱舟を完成させると、妻と、三人の息子とそれぞれの妻、そしてすべての動物のつがいを箱舟に乗せた。洪水は40日40夜続き、地上に生きていたものを滅ぼしつくした。水は150日の間、地上で勢いを失わなかった。その後、箱舟はアララト山の上にとまった[3]

40日のあと、ノアはを放ったが、とまるところがなく帰ってきた。さらにを放したが、同じように戻ってきた。7日後、もう一度鳩を放すと、鳩はオリーブの葉をくわえて船に戻ってきた。さらに7日たって鳩を放すと、鳩はもう戻ってこなかった[4]

ノアは水が引いたことを知り、家族と動物たちと共に箱舟を出た。そこに祭壇を築いて、焼き尽くす献げ物を神に捧げた。神はこれに対して、ノアとその息子たちを祝福し、ノアとその息子たちと後の子孫たち、そして地上の全ての肉なるものに対し、全ての生きとし生ける物を絶滅させてしまうような大洪水は、決して起こさない事を契約した。神はその契約の証として、空にをかけた[5]

この記述を読んでから映画を観ると理解が深まると思います。

 虹を見るたびにこの話を思い出すことになりそうです。

 

感想

映像・音響では嵐・洪水のシーンはみごたえがあります。3Dで観たかったなと感じました。

 

私は宗教系の話は嫌いじゃないので楽しめましたが、好みはあると思います。

 

ラストは、悪が滅んだ新しい世界でノアの家族が繁栄を誓うシーンで終わります。

そこには次男セムの姿はありません。ハッピーエンドなんですが、セムのみハッピーで終わっていないのが気になります。

 

映画の中で、悪の象徴とされているカインは殺されます。洪水ではなく、新たなエデンの園に導く箱舟内でノアの次男に殺されます。ノアは、自分の孫を殺そうとします。ノアの長男は自分の子を殺そうとする父を殺そうとします。ノアの箱舟に人間の憎悪が入り込んでいます。やはり、人間という生き物そのものが厄をもたらすのでしょうか? 

 

昨今、日々流れる争いのニュース、自然破壊のニュース、現代のほとんどの人はカイン側の人間なんだなと...

 

このような海外の宗教色の強い映画は、人間の本質を考えるきっかけになります。

 予告動画

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