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『ジェラルドのゲーム』感想 スティーヴン・キング原作のNetflixオリジナル作品 ※ネタバレあり

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Netflixオリジナル作品として配信されているスティーヴン・キング原作のサスペンス・ホラー作品です。えげつないシーンが苦手の方にはお勧めできない作品です。

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作品情報

公開:2017年

時間:1時間43分

監督

 主なキャスト 

ジェシー・バーリンゲーム ジェラルドの妻

ジェラルド・バーリンゲーム 弁護士

感想

劇場公開しない動画配信サービスのオリジナル作品も力の入った作品を次々と公開しています。有名な役者さんが出演していたりするので動画配信サービスの方に力がシフトしてきているのでしょう。今まで劇場版中心に鑑賞してきましたが、スティーブン・キング原作ということで観てみることにしました。

あらすじ

マンネリの性生活に刺激を求めて試したゲームが暗転。人里離れた別荘のベッドに手錠でつながれた妻のジェシーを襲う幻覚、過去の秘密。そして究極の選択が迫る。

ジェラルドのゲーム | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

刺激の強い映像を期待させるような「 マンネリの性生活に刺激を求めて試したゲーム」というところで想像が掻き立てられます。

濡れ場シーン

濡れ場シーンは残念ながらほとんどありません。冷め切った夫婦がかつての仲を取り戻すために邪魔の入らない別荘でマンネリ打開のプレイを試みるのですが、奥さんの方が嫌がって成立しません。濡れ場を期待していた人は、冒頭で裏切られてしまいます。ただ、そのまま惹きつけ続けるのがスティーヴン・キングの見事さなのです。

2人の幻想

手錠を掛けられたまま1人とり残されたジェシーは助けも呼べず絶体絶命のピンチになります。ここからがスティーブン・キングらしい作風になっていきます。彼女は誰もいない部屋の中で、床で遺体となった夫ジェラルドの幻想と自分自身の幻想との3名で会話していきます。ジェラルドの幻想は彼女の欠点を指摘し死に怯える姿を喜ぶ役、彼女自身の幻想は冷静を保ち生き抜く方法を指南する役。

犬と月明かりの怪物

手錠を掛けられた部屋で犬と怪物が現れます。犬は生きる為に肉を貪ります。生きる事だけを考えた姿で現実の象徴です。月明かりに現れる怪物は自身が作り出す恐怖の象徴です。どちらも彼女に恐怖を与えます。

トラウマからの脱却

ジェシーには少女時代に父親から性の対象にされるという誰にも言えない秘密がありました。そのトラウマについてのことを幻想に指摘されます。

手錠を外すことが出来ず最後に取ったのは、手首をガラスで切り流れる血液をオイル代わりにし手の肉を削ぎながら手錠から掌を抜き取るという方法です。そうする事で彼女は命を取り留めました。そして同時に少女時代のトラウマから抜け出すことも出来たのです。

トラウマから抜け出すには今までの自分を捨てて命掛けで行動する事なのだということなのでしょう。

まとめ

男の束縛や日食、父親の少女虐待、猟奇殺人犯、先端巨大症などと思考を刺激する要素が多く含まれていてそれらが複雑に絡み合っています。未だに不明な点もあります。月夜の怪物の正体であったレイモンド・アンドリュー・ジューバートが裁判所でジェシーに言った「あなたは月明かりの悪戯よ」は、少女時代の日食の時、父親からされた秘密の出来事の事を意味していると捉えました。そのトラウマを秘密にしているせいで本当のジェシーが存在しないということを伝えたかったのでしょう。

サスペンスものとして最後まで飽きることなく観ることが出来ましたが真意をキレイに理解するのには少し難しい作品でした。

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