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リドリー・スコット監督のSF映画作品集 -9作品-

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この秋『ブレードランナー』、『エイリアン』と2つ傑作の続編が公開されるわけですが、この2作品の監督を務めているのがリドリー・スコットです。1979年の『エイリアン』の大ヒットから現在に至るまで多くの作品を世に送り出しています。 今回はリドリー・スコットのSF作品をまとめてみました。

全作品

それでは今までの制作作品をリストアップしてみます。(出典:Wikipedia)青字にしているのはSF作品(未来・宇宙を描いた作品)です。

監督

  • デュエリスト/決闘者 The Duellists (1977) カンヌ国際映画祭新人監督賞
  • エイリアン Alien (1979)
  • ブレードランナー Blade Runner (1982)
  • レジェンド/光と闇の伝説 Legend (1985)
  • 誰かに見られてる Someone to Watch Over Me (1987)
  • ブラック・レイン Black Rain (1989)
  • テルマ&ルイーズ Thelma & Louise (1991)
  • 1492 コロンブス 1492: Conquest of Paradise (1992)
  • 白い嵐 White Squall (1996)
  • G.I.ジェーン G.I. Jane (1997)
  • グラディエーター Gladiator (2000) アカデミー作品賞
  • ハンニバル Hannibal (2001)
  • ブラックホーク・ダウン Black Hawk Down (2001)
  • マッチスティック・メン Matchstick Men (2003)
  • キングダム・オブ・ヘブン Kingdom of Heaven (2005)
  • それでも生きる子供たちへ All the Invisible Children (2006) オムニバス映画
  • プロヴァンスの贈りもの A Good Year (2006)
  • アメリカン・ギャングスター American Gangster (2007)
  • ワールド・オブ・ライズ Body of Lies (2008)
  • ロビン・フッド Robin Hood (2010)
  • プロメテウス Prometheus (2012)
  • 悪の法則 The Counselor (2013)
  • エクソダス:神と王 Exodus:Gods and Kings (2014)
  • オデッセイ The Martian (2015)
  • エイリアン: コヴェナント Alien: Covenant (2017)

プロデュース

  • ゆかいな天使/トラブるモンキー Monkey Trouble (1993) - 製作総指揮
  • 明日にむかって… The Browning Version (1994) - 製作
  • ザ・ハンガー The Hunger (1997) - TVドラマ/製作・製作総指揮
  • ハンガー/トリロジー The Hunger (1997) - TVドラマ/製作
  • ムーンライト・ドライブ Clay Pigeons (1998) - 製作
  • ザ・ハンガー プレミアム The Hunger (1999) - TVドラマ/製作総指揮
  • ザ・ディレクター[市民ケーン]の真実 RKO 281 (1999) - 製作総指揮
  • ゲット・ア・チャンス! Where the Money Is (2000) - 製作
  • ラスト・デシジョン The Last Debate (2000) - 製作総指揮
  • チャーチル/大英帝国の嵐 The Gathering Storm (2002) - 製作総指揮
  • NUMBERS 天才数学者の事件ファイル シーズン1~6 Numb3rs (2005 - 2010) - テレビドラマ/製作総指揮
  • イン・ハー・シューズ In Her Shoes (2005) - 製作
  • ドミノ Domino (2005) - トニー・スコット監督作品/製作
  • トリスタンとイゾルデ Tristan & Isolde (2006) - 製作総指揮
  • ジェシー・ジェームズの暗殺 The Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford (2007) - 製作
  • CIA ザ・カンパニー THE COMPANY (2007) - テレビ映画/製作総指揮
  • アンドロメダ・ストレイン The Andromeda Strain (2008) - 製作総指揮
  • 汚れなき情事 CRACKS (2009) - ジョーダン・スコット監督作品/製作総指揮
  • グッド・ワイフ The Good Wife (2009) - テレビドラマ/製作総指揮
  • ダークエイジ・ロマン 大聖堂 The Pillars of the Earth (2010) - テレビドラマ/製作総指揮
  • 特攻野郎Aチーム THE MOVIE The A-team (2010) - 製作
  • クリステン・スチュワート ロストガール - ジェイク・スコット監督作品/製作総指揮
  • 僕の大切な人と、そのクソガキ Cyrus (2010) - 製作総指揮
  • LIFE IN A DAY 地球上のある一日の物語 Life in A Day (2011) - 製作総指揮
  • SF界の巨匠たち Prophets of Science Fiction (2011) - テレビドキュメンタリー/製作総指揮・出演
  • THE GREY 凍える太陽 The Grey (2012) - 製作
  • リンカーンを殺した男 Killing Lincoln (2013) - テレビ映画/製作・製作総指揮
  • リピーテッド Before I Go to Sleep (2014) - 製作総指揮
  • ヘイロー: ナイトフォール Halo: Nightfall (2015)
  • ロスト・エモーション Equals (2015) - 製作総指揮
  • ブレードランナー 2049 Blade Runner 2049 (2017) 製作総指揮 
  • 高い城の男 The Man in the High Castle (2015-) 制作総指揮

あと、リドリー・スコットの息子のルーク・スコット監督『モーガン プロトタイプ L-9(2016)』の製作に携わっているようです。

こうやって眺めてみると意外とSF作品の割合は少ない感じがします。エイリアンを撮った後に「SFはもういい」というコメントもしているようなので、SFは映像の表現の一つとして捉えているのでしょう。SFというイメージが強くあるのですが人間ドラマでも秀作を出しています。Amazonビデオで配信している『高い城の男』もリドリー・スコットが総指揮をしています。第二次世界大戦がドイツと日本の同盟国が勝利していたらという設定のお話で、想像を掻き立ててくれてとても面白い内容のものです。

 

それではリドリー・スコットが携わったSF9作品を見ていきましょう。

エイリアン・シリーズ

『エイリアン Alien (1979)』

 リドリー・スコットの名を轟かせたスリラー作品です。エイリアンのその姿は今でも多くの作品がお手本にする程で人々に衝撃を与えています。その後、『エイリアン2』、『エイリアン3』、『エイリアン4』と続きますが、リドリー・スコットが監督を務めたのはこの第一作目だけです。2013年にディレクターズ・カット版が出されています。

『プロメテウス Prometheus (2012)』

 『エイリアン』の前日談です。人類が一番最初にエイリアンと接した時の話を描いています。人類創造の話もあり、スリラーと言うよりもミステリー色が強くなっています。

『エイリアン: コヴェナント Alien: Covenant (2017)』 

 こちらも『エイリアン』の前日談ですが、『プロメテウス』と『エイリアン』の間の時代のものです。今秋公開です。

ブレードランナー・シリーズ

『ブレードランナー Blade Runner (1982)』 

近未来をとても繊細に描いた傑作です。公開当初は興行が振るわなかったものの、その後徐々に話題が広まり、大きな人気を博しています。1992年にディレクターズ・カット版、2007年にファイナル・カット版が出されています。

『ブレードランナー 2049 Blade Runner 2049 (2017)』

 今秋公開の『ブレードランナー』の続編です。ハリソン・フォードも第1作に続き出演していて、前作で話題となったいくつかの謎も明らかにするようです。

その他

『アンドロメダ・ストレイン The Andromeda Strain (2008) 』

『ロスト・エモーション Equals (2015)』 

『オデッセイ The Martian (2015)』

 マット・デイモン主演の火星に置き去りにされた生物科学者の話です。絶体絶命の境地に陥りながらもマイペースで生き残る姿が人々を魅了しました。

『モーガン プロトタイプ L-9 Morgan (2016)』

 リドリー・スコットの息子ルーク・スコットの作品です。父親を超える存在になるのか将来が楽しみです。

 

リドリー・スコットの細部にまでこだわる映画作りの心意気がSF作品ではセットなどからも見て取れるので、思わぬところに驚きがあったります。『エイリアン: コヴェナント』、『ブレードランナー 2049』では、どの様な驚きを与えてくれるのでしょう。公開が待ち遠しいです。