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映画 いくつもの感動と出会い

『ヒアアフター』感想 マット・デイモンが霊能者を演じるミステリー作品 ※ネタバレあり

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クリント・イーストウッドは本当に引出しの多い監督です。このブログでも彼が監督を務めた作品を何作か取り上げていますが様々なテーマに取り組んでいるます。今回はマット・デイモンが霊能者を演じたミステリアスな作品です。

ポスター画像

作品情報

公開:2016年

時間:2時間9分

監督

eiga.com

主なキャスト 

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アメリカ人霊能者:ジョージ・ロネガン(マット・デイモン)

フランス人ジャーナリスト:マリー・ルレ(セシル・ドゥ・フランス)
津波で臨死体験をする。

マーカス/ジェイソン(フランキー・マクラレン/ジョージ・マクラレン)
ロンドンに住む一卵性の双子。おしゃべりな兄ジェイソンが交通事故で急死。

あらすじ

サンフランシスコに住むジョージは死者との対話が出来る霊能者。以前はその能力を仕事としていたが嫌気が差し工事に勤めている。

パリ在住のジャーナリスト・マリーは、旅行先のリゾートで津波巻き込まれ、臨死体験に出会う。その後キャスターの仕事は外れ、臨死体験を生かして執筆活動を行っている。

ロンドン在住の小学生マーカスは頼りにしていた双子の兄を交通事故で亡くし、今後の将来に大きな不安を抱えていた。マーカスは霊能者の力を借りれば亡くなった兄と会話が出来ると信じ、何人かの霊能者を訪ねるがどれも偽物で兄の言葉を聞くことが出来ないでいた。

遠く離れたところに住む3人だったが決められたかのようにロンドンのプックフェアで出会うこととなる。

東日本大震災の影響

この作品は2011年2月に日本で公開していますが津波で海辺の街が呑み込まれるシーンがあるため東日本大震災があった翌日に上映は中止されています。

因みにジャーナリスト・マリーが襲われた津波はスマトラ沖地震をモデルとしています。

感想

スピリチュアルな世界はダーティー・ハリーのイメージが残るクリント・イーストウッドには似合わない気もしますが、監督業ではいろいろなタイプのドラマにチャレンジしているようで、どれも上手く心の動きを描写していて期待に応えてくれます。

マット・デイモンの霊能者

マット・デイモンと霊能者もちょっと結び付かないのですが、自信満々にアピールする霊能者でなく、控えめでその能力に困惑している霊能者ですから、彼には向いていると思います。無表情な感じで苦悩に耐えて生きている役柄はハマっています。

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セッション

霊能者ジョージのセッションは、対象者の手に軽く触れて、側にいる霊と対話します。そんなに長い時間ではなく、人物の特徴を確認してから対話の内容を被験者に伝えます。被験者の応答はYes or Noです。

ジョージは料理教室で知り合った女性と仲良くなり、食事をしようと自宅に招きます。その時、兄から電話で霊能者である事がバレてしまいます。興味を抱きセッションを望む彼女に押され、やめた方がいいと知りながら行ってしまいます。彼女の母親の姿を伝えたところまでは良かったのですが、まだ誰かいなかったかと詰め寄る彼女に、先にキッチンで見ていた父親のことを話します。父親は彼女が幼かった頃にした行った過ちを詫びていたのです。

「知らなくてもいいことはある」その忠告を理解した彼女はジョージの家をさりました。

偶然の出会い

3人の出会いは突然訪れます。

ジョージは兄が始めようとしている霊能相談の仕事を開業直前にキャンセルしてロンドンへ旅にでます。好きな作家ディケンズを巡る旅です。ディケンズの旧家を訪れた時、”デレク・ジャコビによる朗読”の貼紙が目に留まりその会場となるブックフェアを訪ねます。

マリーは臨死体験本『HEREAFTER』をブックフェアで出展しています。

マーカスは里親の誘いでブックフェアを訪れます。

ジョージはマリーの展示場を通りかかった時マリーに興味を抱き、サインを貰います。そこでマリーに触れた時、彼女の臨死体験が真実だという事を知ります。

遠く離れていたこの3人が偶然ここで出会う事になります。

マーカスは霊能者探しで既に運用されていないジョージのサイトを見てジョージの顔を覚えていたのです。マリーに何か運命的なものを感じ呆然としているジョージにマーカスは声を掛けます。

これだけインパクトのある出会いというものを私は体験しているのだろうか?ちょっと羨ましくなりました。

マーカスのセッション

マーカスの強い熱意でジョージはセッションを行います。そして亡くなった兄ジェイソンとの対話が始まります。死後の世界からジェイソンはマーカスに一人立ちするように指摘します。あの時以来ジェイソンの帽子を肌身離さず身に付けているマーカスにその帽子はもう被らないようにとも伝えます。最後の別れで泣き出すマーカスにジョージはジェイソンがいつもに一緒にいると言っているとを伝えます。この最後の言葉はジョージがマーカスの今後を想い語った優しさなんじゃないかな思います。

ジョージとマリー

ブックフェアで出会ったジョージとマリーでしたが、それっきりの筈がマーカスがマリーの宿泊先を調べてくれたおかげで再開のチャンスを得ます。宿泊先のホテルを訪ねるもあいにく留守だったのでジョージは自分の能力の事と待ち合わせの場所を書いてホテルを去ります。

翌日ジョージが待つその場所にマリーは訪れます。そして二人は握手を交わしテラスで腰を下ろします。ジョージに安堵の笑みがこぼれます。

上手く文字で表せないのですが、霊能力を手に入れてからずっと悩み苦しんでいたジョージはこの赤い糸で結ばれていたかのような出会いで晴れやかになる情景変わっていきます。マリーとの握手はごく普通の握手になっていました。

まとめ

私は、このような霊的な体験がないので実際に出会ってみたいと思ったりもしますが、なかなかご縁がないようです。まぁ今後も出会う事はないと感じています。本当に亡くなった人の言葉を聴いたらどう受け止めていいのかわからなくなるかもしれません。

でもこういう自分では理解できない世界の存在は否定したくないと思います。そういう世界を信じることが何か自分を守ってくれることにもなるような気がします。

小さな心の動きも表情でしっかりと演出していてこちらにも沁みてくるような作品でした。スピリチュアル的なこと受け入れ、その中の人の繋がりを描いた作品でした。 

人は大きな変化にみまわれてしまうことがある。そうなった時、変化を受け入れるため。以降新たな出会いを探し求める。

予告動画

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