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映画 いくつもの感動と出会い

映画『スター・トレック BEYOND』感想・登場人物一覧 ホワイトタイガーのような新キャラクター誕生 ※ネタバレあり

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『スター・トレック BEYOND』をIMAX3Dで観てきました。50周年ということで盛大に仕上げていました。

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 (C)2016 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

作品情報

公開:2016年

時間:2時間3分

監督

台湾・台北生まれ、米カリフォルニア州ブエナパーク育ち。『ワイルド・スピード』の監督です。

「スター・トレック」の説明

今までスター・トレックを観ていないで、今作品から観ようと思っている人のために、シリーズの流れをまとめてみます。

スター・トレックは、1966年にTVシリーズからスタートしています。始まりがTV番組ということがあってかスター・ウォーズと比較すると構想やキャラクターなども少しゆるい感じがします。劇場版作製のきっかけは1977年のスター・ウォーズ第1作目「新たなる希望」のヒットにあり、その2年後に第1作目『スター・トレック』が公開されます。

スター・トレックのSFとしての特徴は、人類が宇宙船に乗って銀河を統治していく中でワープと物質の瞬間移動を行っている点です。特に瞬間移動は物体の位置が特定出来れば船内または惑星上に移動させることが出来ます。これはシリーズが始まった時からの技術です。

今回公開された「BEYOND」ですが、2009年公開の11作目「スター・トレック」でタイムスリップによって出来た「ケルヴィン・タイムライン」と呼ばれる時間軸です。スポックが二人いるのも、タイムスリップが原因です。

これまでの作品

TV版

各作品の放映期間と設定された時期

1.TOS 宇宙大作戦 Star Trek

 1966年9月8日 - 1969年6月3日 、2264年 - 2269年
2.TNG 新スタートレック Star Trek: The Next Generation

 1987年9月28日 - 1994年5月23日、2363年 - 2370年

3.DS9 スタートレック:ディープ・スペース・ナイン Star Trek: Deep Space Nine

 1993年1月2日 - 1999年5月29日、2369年 - 2375年

4.VOY スタートレック:ヴォイジャー Star Trek: Voyager

 1995年1月16日 - 2001年5月23日、2371年 - 2378年

5.ENT スタートレック:エンタープライズ Star Trek: Enterprise

 2001年9月26日 - 2005年5月13日、2151年 - 2161年

劇場版

公開年と設定された年です。

1~6までは「宇宙戦争」で7~10が「新スター・トレック」。そして11~再度「宇宙戦争」になっています。舞台になった年代も11は1より古いものになっています。

宇宙戦争

1.TMP スタートレック Star Trek: The Motion Picture

 1979年、2271年

2.TWOK スタートレックII カーンの逆襲 Star Trek II:The Wrath of Khan

 1982年、 2285年
3.TSFS スタートレックIII ミスター・スポックを探せ! Star Trek III:The Search for Spock

 1984年、2285年
4.TVH スタートレックIV 故郷への長い道 Star Trek IV:The Voyage Home

 1986年、2286年
5.TFF スタートレックV 新たなる未知へ Star Trek V:The Final Frontier

 1989年、2287年
6.TUC スタートレックVI 未知の世界 Star Trek VI:The Undiscovered Country

 1991年、2293年

新スター・トレック

7.GEN ジェネレーションズ Star Trek: Generations

 1994年、2371年
8.FC ファーストコンタクト Star Trek: First Contact

 1996年、2373年
9.INS スタートレック 叛乱 Star Trek: Insurrection

 1998年、2375年
10.NEM ネメシス/S.T.X Star Trek: Nemesis

 2002年、2379年

宇宙戦争

一作目より年代が古くなります。
11.STXI スター・トレック Star Trek

 2009年 2258年
12.STID スター・トレック イントゥ・ダークネス Star Trek Into Darkness

 2013年、2259年
13.STB スター・トレック BEYOND Star Trek Beyond

 2016年、2263年

宇宙船

USSエンタープライズ

USSフランクリン

登場人物 スター・トレック BEYOND

ジェームズ・T・カーク(クリス・パイン)
エンター・プライズ船長

スポック(ザッカリー・クイント)
中佐 バルカン人と地球人の子。倫理的思考。

未来のスポック(レナード・ニモイ)
ブラックホール突入により過去に戻ってしまった

ウフーラ(ゾーイ・サルダナ)
異星言語を習得していて、異星人とのコミュニケーション能力にて長けている。スポックの恋人。

レナード・マッコイ(カール・アーバン)
医療部長。人道的な考えを持ち、それゆえスポックと対立

ヒカル・スールー(ジョン・チョウ)
操艇士。沈着暦債な性格。ヨークタウンに家族がいるが、お相手は男性です。

チェコフ(アントン・イェルチン)
航法士。天才的頭脳の持ち主。

スコッティ(サイモン・ペッグ)
機関士。瞬間移動装置の開発者

ジェイラ
アルタミット星で遭遇したエイリアン。クラールに親や同胞を殺される。

クラール
アルタミット星を乗っ取り、惑星連邦に恨みを抱いている。

登場人物 スター・トレック(2009)

ロバウ船長(ファラン・タヒール)
ロミュラン人により殺害。

ジョージ・カーク(クリス・ヘムズワース)
ジェームス・T・カークの父。ロミュラン人の攻撃により死去。たった十数分間の船長だったが見事800人の乗組員を救った。ジェームズ・T・カークは、死を迎える時に生まれた子。

ウィノナ・カーク(ジェニファー・モリソン)
ジェームス・T・カークの父。

異星人

  • クリンゴン人:惑星連邦と対立関係にある
  • バルカン人:感情を押し殺し論理的に物事を考える人種。スポックはその血筋。
  • ロミュラン人:ロミュラン星を惑星連邦に破壊されたと思い込み、復讐を誓っている。スター・トレック(2009)で計画を阻止される。
 

感想

 IMAX3D良かったです。最後列の真ん中の席で観たんのですが、中心で観る3Dは違いました。3D効果は序盤はいい感じですが、徐々に慣れてきて後半は3Dということも感じなくなっていました。いい意味で馴染んでいたんだと思います。音響もありますからIMAX3Dで良かったと思います。乗り物系も多かったので4Dでも良かったかもしれません。私はストーリー重視ということでIMAXを選びました。

スター・トレックといえばワープと人体転送です。今回も人体の転送は大活躍です。追い詰められれば、とにかく転送で脱出です。いつもギリギリのところで転送するのでスリルがあります。転送されるとわかっていてもドキドキします。今作品ではワープは1回あったかな?

あと、これまでの作品を観なくても楽しめるようにはなっていましたが、前々回のスタートレック(2009)の「ケルヴィン・タイムライン」のことは知っておいた方が良さそうです。簡単説明すると、2387年の世界からタイムスリップしてきたロミュラン人ネロとスポックによって過去が替えられ、時間軸が2つ存在してしまったということです。スター・トレック劇場版の第1作は2271年が舞台になっています。スタートレック(2009)の舞台は、2258年なので、2271年以前の話になっています。何もなければカーク船長の若い頃の話となるのですが、過去が変えられたため別の時間軸の話になってします。2271年を舞台とした第1作目スター・トレックではバルカン星は存在するのですが、2258年を舞台としたスタートレック(2009)ではバルカン星は消滅してしまうのです。ですから、今回の話の先が2271年を舞台とした第1作目に繋がることはないのです。今作品でもスポックが2人存在していて、スポックがスポック大使の死を悲しみ「彼のように生きたい」なんて言っています。自分自身なのですが、別人として認識しています。この辺りは理解していないとわからないと思います。

俳優陣に関しては、リブートから3作目になるので安定した演技です。それぞれの人格と人間関係を把握しているので上手く表現出来ています。クリス・パインの船長役も貫禄が出てきました。新キャラクタージェイラを演じるソフィア・ブテラですが素顔が気になります。

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ソフィア・ブテラ - Wikipediaより

新体操のフランス代表チームに所属していたこともあるダンサーだそうです。どうりでキレイな回し蹴りが出来るんですね。

 

 見どころのシーンと言えば、小型の掘削船体とドローンの群衆攻撃です。かなりインパクトがありました。キアヌ・リーブスの『地球が静止する日』を思い出しました。

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 『地球が静止する日』より

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『スター・トレックBEYOND』より

 エンタープライズ墜落のシーンや新キャラクタージェイラの格闘シーンも良かったです。分身の術なんかも使えてなかなかの強者です。

旧型のUSSフランクリンを飛ばすために自然落下で揚力発生させるところも良かったです。それから透明の球体の人工惑星ヨークランドも凄かったです。球体の骨組みに人が生活しているという驚くべき発想です。重力も自由に操っているのです。でも1番は、短波ラジオで音楽を流し相手船体の編成を崩すところです。

こうやって思い返すと終始印象に残るシーンがありました。

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『スター・トレックBEYOND』よりヨークランド 

作品のキーアイテムとなった古代兵器アブロナスですが、バルカンの歴史に関係あるようです。バルカン人は知力・体力ともにレベルの高い人種です。

 

 最後に

とてもいい出来だったと思います。1部強引な展開だと思うところはありましたが許せる範囲です。11作目と12作目は観ていったのでそれも良かったのかなともいます。

あとパンフレットの購入もお勧めです。解説と読むと冒頭のエイリアンなんかは過去の作品にちなんで作られているようです。いくつかそういうシーンはいくつか入っているようなので読むと面白いです。より深く理解したい人はパンフレットを買った方がいいと思います。

内容の濃いいいパンフレットで720円でした。

今まではスター・ウォーズ派だったのですが、スター・トレックの良さも分かるようになってきました。dTVやNetflixで過去作品が出ていますので、少しずつ観ていきたいと思います。

エンディング 曲

エンディング曲良かったです。

Sledgehammer (From The Motion Picture

Sledgehammer (From The Motion Picture "Star Trek Beyond")

 
Sledgehammer

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スター・トレック BEYOND オリジナル・サウンドトラック

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スター・トレック オフィシャル 宇宙ガイド

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