キネマの館(ヤカタ)

映画 いくつもの感動と出会い

映画『トランジット』感想 シボレー・シェベルがヤケに目立つアクションサスペンス ※ネタバレあり

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映画『トランジット』をTV放映で観ました。強盗犯の大金を知らず知らずの内に積荷に混ぜられ運ばされていたというサスペンス作品です。

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作品情報

公開:2012年

時間:1時間28分

監督

主なキャスト

 

あらすじ

武装グループが現金輸送車から400万ドルを強奪。検問を突破するための現金の隠し場所として犯人たちが選んだのは、不動産詐欺で仮釈放中の父親ネイトが運転するファミリー・カーだった。家族を連れてキャンプに向かう途中で事件に巻き込まれたネイトは、執拗に追ってくる犯人たちから家族を守るべく奮闘するが……。

トランジット(2012) : 作品情報 - 映画.com

感想

ストーリー設定がサスペンス作品として中々良かったです。現金輸送車強盗が検問を逃れるためにキャンプ旅行の家族の荷物に現金を紛れ込ますことで、全く関係のない家族が追われる身となり、偶然その父が詐欺罪の服役上がりということで家族に共犯だと疑われてしまうという二重の不幸設定がサスペンス力を高めています。

また詐欺罪で服役して家族からの信頼を失ったお父さんが家族を守る為に身を傷だらけにして守りぬくという家族愛も描かれています。一度失った家族の信頼を取り戻すことの難しさが分かります。しかしお父さんが余りにも大怪我過ぎて少し無理な設定だと感じたりもしました。初めに道路で襲われた時に、指を切断され指輪が転がるのですが、その後、沼の中に落ちるは、足ん撃たれるは、でも犯人と戦い続けるという、ちょっと考えられない展開が続きます。無理だろう思いながら映画なので仕方がないと納得させて観てました。

強盗犯が乗っていた車が改造車でドライブテクニックも見せ所としています。追われる車が家族用のRV車ですから直ぐに追いつかれるのは眼に見えてわかるところがまたスリル感を盛り上げます。

強盗犯の車が気になったので車種を調べました。シボレーの72シェベルではないかと思います。

犯人に追われて危機的状況にあるのに長男が父親に反発していてるところが、お父さんは共犯ではないという事を知っている自分としては「お父さんを信じてやれよ」と歯がゆい感じになりましたが、罪を犯した父の自業自得なところなのでしょう。

とんだ災難に出くわしツイていない家族でしたが、そのお陰で父親との絆が深まり当初の目的だった「忘れられない父との思い出作り」が出来たはずです。深い絆が生まれるからといってもこんな事件には巻き込まれたくはないですね。

88分と短い時間の作品で、少し強引な筋書きはありましたが中々良かったです。

予告動画