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映画『ダーティー・コップ』感想 ニコラス・ケイジ主演悪徳警官 ※ネタバレあり

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ニコラス・ケイジ主演『ダーティー・コップ』を観てきました。今回は公演する映画館が少なくて配給会社もあまり力を入れていない感じです。 

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(C)2015 Vault Film, LLC

作品情報

公開:2016年

時間:1時間32分

監督

アレックス・ブリューワー - 映画.com

これが初作品です。

主なキャスト

『ロード・オブ・ザ・リング』のフロドももう大人になりました。この作品でベビーフェイス卒業かと思いきや

あらすじ

ニコラス・ケイジ演じるストーンは、うだつの上がらない中年警官。署内内は小さな不正が蔓延り、長年の勤務にも嫌気がさしていたある日、麻薬売人への多額の保釈金に疑問を抱き、そこから大金を盗み取ろることを思いつく。

一方イライジャ・ウッド演じるウォーターズは、まだ駆け出しの若手警官で先輩警官たちの不正を目にし不審を募らせていた。

ストーンは、強盗の相方にウォーターズを誘い警戒する彼を上手く口車に載せていく。

 腹を据えて犯行を進めるストーンと今ひとつ乗り切れないウォーターズが金庫内で目にする物は彼らの想像を超える大量のダイヤモンドだった。

感想 

久しぶりにアメリカン・ジョークたっぷりの映画を観ました。ニコラス・ケイジとイライジャ・ウッドの掛け合いが見どころです。なんのためらいも無く悪事を遂行するストーンと少々ビビリながらストーンの言いなりになるウォーターズの対照的な表情、会話がとても面白いです。通常の人はウォーターズ目線で映画を観ることになると思います。ニコラス・ケイジがどんどん悪に染まり歯止めの効かないストーンを見事に演じ切ります。

当初の計画は金庫から金を盗み出すことだったのが、殺人、警備員の訪問、金庫の爆破、金庫内の大量のダイヤ、室内の武器と予想外の出来事が次々と起こります。

状況が変わるたびに躊躇するウォーターズに、ストーンは「前向きに考えろ」とアドバイスします。前向きといってもその方向は人それぞれであるはずが、一度乗った船でまんまと騙されていきます。

ストーンはウォーターズには内緒で、犯行後に外国(バハマだったと思います?)に逃亡しようと計画を立てていました。盗品を入れるためのバッグもウォータズの予想より多くの数があり、はじめからダイヤがあることを知っていたようです。

結末は予想外の展開でした。さすがのウォーターズも殺人には手を貸せないと判断します。その頃はストーンは悪の化身のようになっています。彼曰く「前向きな姿勢」。仲間割れの後、更なるどんでん返しが待っています。原題が「The Trust」となっています。信頼なき結末が最後に訪れます。

腐敗した警察官をコミカルに描いた作品です。2人の演技が光っていました。

 

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