キネマの館(ヤカタ)

映画 いくつもの感動と出会い

映画『ブルックリン』感想 アイルランド系移民女性の人生の決断 ※ネタバレあり

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映画『ブルックリン』と観ました。アイルランドの一人の女性が故郷を離れブルックリンという新天地で大人へと成長する物語です。

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(C)2015 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.

 作品情報

・公開:2015年

・時間:1時間52分

・監督

・主なキャスト

エイリシュ・レイシー

トニー・フィオレロ(ブルックリンのシアーシャの恋人)

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ジム・ファレル(アイスランドのシアーシャの友人

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あらすじ

1950年代、アイルランドからニューヨーク・ブルックリンにやってきた移民の少女の青春や揺れ動く心を描いたドラマ。大人しく目立たない性格の少女エイリシュは、妹の将来を案じた姉の勧めで、アイルランドの小さな町からニューヨークへとやってくる。それまでとはあまりに異なる大都会での生活に戸惑うエイリシュは、しかし、イタリア系移民の青年トニーとの恋をきっかけに大きく変わっていく。洗練されたニューヨーカーとして生き生きと日々を過ごすエイリシュだったが、そんな彼女のもとに故郷からある悲報がもたらされる。

引用:ブルックリン : 作品情報 - 映画.com

アイルランドってどこ?

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引用:アイルランド - Wikipedia

イギリスの西に位置する島です。

ブルックリンってどこ?

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引用:ニューヨーク - Wikipedia

①青:マンハッタン

②黄:ブルックリン

③橙:クイーンズ

④赤:ブロンクス

⑤紫:スタテンアイランド

映画でエイリシュがアイルランドに帰った時に友達にマンハッタンかと聞かれ「海を挟んだところ」と答えます。

ブルックリンは様々な文化、民族、人種が集う場所であり、最多比の民族はカリブ出身のアフリカ系である。今日形成されている文化の混合は海外からの移民がその風習をそのまま持ち込んだ結果である。

引用:ブルックリン区 - Wikipedia

 

感想

主人公エイリシュは愛すべき故郷と家族に別れを告げアメリカへ移住することとなります。故郷での生活は周囲の干渉など窮屈なものであり「自分と同じような生き方を妹にはして欲しくない」と願う姉の助言もあってのことです。

移動中の船で同室になった見知らぬ女性から親切を受け他人に助けてもらうことに悦びを感じ取ります。旅で出会った人同士で助け合う時の悦びというのはいいものです。

ブルックリンでの生活でホームシックになり、ダンスパーティで素敵な男性と知り合い、恋に落ち、結婚というよくある話が展開されていきます。恋をした男性トニーはイタリア人のなんですが優しくて奥手で男から見てもいい人と思えます。初めは騙されるんではないかとハラハラしましたが空かされた心配ご無用でした。

アイルランドの姉のローラは、妹からの手紙を楽しみにし生活を送っていましたがある日隠していた病気で命を落としてしまします。母は一人になってしまいその思いをエイリシュに告げます。姉の葬儀で帰ってきたエイリシュに周囲はジムというお似合いの男性を充てがおうとします。仕事でも帳簿の担当を依頼されたりしてブルックリンに向かう時とは比較にならないいい状況に戸惑います。「もし、このような状況だったらブルックリン行きはなかったのだろうか?」と自分でも思ってしまいます。しかしエイリシュは既に秘密の結婚をしてアイルランドに来ています。しかも予想もしないところからアイルランドの知人にそのことを知られてしまいます。それでブルックリンに帰ることを決意します。もし、そのことがバレなかったらどうしていたのかが気になりました。母の悲しみを癒すためにだけにジムと親しくしていたのか?それともトニーとジムを天秤にかけていたのか?ジムという男性も優しくて、もし一緒になれば母親を一人にすることもなく幸せに暮らしていけたと思うのですが...。

1850年のアメリカの女性ファッションや美しい手つかずの草原、アイルランドの海岸と映像でも楽しませてくれます。

故郷を離れ結婚を考えている女性、結婚した女性、その女性の相手の男性は重なる場面があり感慨深い作品ではないでしょうか。

 予告動画

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