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映画『THX1138』感想 完全管理社会を描くジョージ・ルーカスのデビュー作 ※ネタバレあり

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映画『THX1138』を観ました。ジョージ・ルーカスのデビュー作です。製作総指揮は、フランシス・フォード・コッポラです。

出典:DVDパッケージより

 

動画はこちらのサイトから閲覧下さい。

lucasfilm.com

近未来の都市を舞台に抑圧するシステムから逃走を図る男を描くSF短篇。監督・脚本はジョージ・ルーカス。ルーカスが南カリフォルニア大学在学中に製作、1967年度全米学生映画祭グランプリなどを受賞している。この作品に興味を持ったフランシス・フォード・コッポラが資金を提供し、1970年にルーカスの監督により長編映画「THX 1138」としてリメイクされている。16ミリ。日本では1982年の「スター・ウォーズ(EP.4)」の日本語版リバイバル上映時に35ミリにブローアップされ併映された。

引用:電子的迷宮 THX 1138 4EB : 作品情報 - 映画.com

作品情報

・公開:日本劇場未公開 米1971年

・時間:1時間26分

・監督

ジョージ・ルーカスの日本未公開のデビュー作です。若い頃、既に未来の人間社会に対しての危惧を感じ取っていたのですね。1138という数字はスター・ウォーズにも使われてわれているそうです。

「THX」という単語は、制作当時意味を持たなかったが、後にルーカスが関わった映画には度々登場している。『アメリカン・グラフィティ』もその1つであり、作中に登場する車のナンバープレートには「THX-138」と記録されていた。後にルーカスが設立した映画のクオリティ管理会社の社名「THX」も、本作が由来の1つ。また、『スター・ウォーズ』シリーズでは各作品の台詞や設定などに必ず「1138」という数字が盛り込まれている。

THX 1138 - Wikipedia

 

・主なキャスト

 ロバート・デュバルは、この頃のコッポラ作品『ゴッド・ファザー』『地獄の黙示録』に出演しています。警官のイメージが強いのですが何の映画からでしょう。

 

感想

公開が1971年ということなので当然今のようなCGは使えません。ですので、映画の舞台の25世紀では、ちょっと古い感じを受けます。その辺りは『2001年宇宙の旅』と同じセットの古さを感じます。いや、2001年はもう過去なので大丈夫かー。 映像は白で統一されていて人の服装や壁も白です。少し『アイランド』の世界と似ている感じもします。

未来の人間社会を描いているのですが、恋愛も禁止されていて警察はロボット、施設からの逃走犯を追う時も費用をカウントし予算オーバーの場合は中断するという完全管理体制の人間社会です。1971年と現在を比較すると、この映画の社会に近づいている気がして少し怖くなります。

コンピュータ化は間違いなく人間を管理社会に導いていることを改めて実感しました。管理によって自由は奪われますが、肉体的な健康は保証される。まさに『アイランド』の世界です。(『アイランド』ってこの映画をベースにしているのかな?

進む管理社会

この映画に登場する人には名前がありません。人をIDで識別します。今年からマイナンバー制度が開始されました。少しづつコンピュータで人を管理していく社会が築かれていくのだろうと思います。初めはそれほど厳しい管理は出来ないでしょうが、犯罪を規制することで管理を強化する流れは止められなでしょう。最近も携帯電話の情報を警察に送信する機能が提供されました。

NTTドコモが今月発売するスマートフォンの新モデルから、本人に通知せずに捜査機関に全地球測位システム(GPS)の位置情報を提供できるよう端末上の対応を取ることが17日、分かった。総務省が昨年6月、電気通信事業者向けの個人情報保護指針を改定したことを受けた措置。KDDI(au)、ソフトバンクも対応を検討しており、携帯端末の対象機種が拡大しそうだ。

引用:GPS情報、通知せず提供=捜査利用、新指針対応―ドコモ (時事通信) - Yahoo!ニュース

コンピューターの進化で今までは物(製品、物流)の管理が主流だったのですが、これからは人の情報の管理が始まります。健康情報もマイナンバーと紐づけば持病は隠せなくなります。先日もニュースで流れていました運転手の意識がなくなって発生する事故。最近多いです。これを会社で予防するには病院での診断結果を管理しなければならなくなります。

 

最近のSF映画は、CGや3Dという高い映像技術または音響で話題を呼んでいるものが多いですが、『THX1138』のような高度な映像技術を使用していない映画を観るとメッセージがストレートに頭に入って来ます。テーマ自体は今も昔もそう変わらないのでしょうから古い映画や低予算映画でもメッセージが伝わればいい映画なんだと感じました。

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