キネマの館(ヤカタ)

映画 いくつもの感動と出会い

映画『2001年宇宙の旅』感想 スタンリー・キューブリック作品 ※ネタバレあり

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NetFlixで『2001年宇宙の旅』を観ました。以前にも観てはいるんですが、Netflixで配信されていましたので再度観てみました。やはり謎の多い作品です。

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説明

製作:1968年

上映時間:2時間21分

映画は、3章で構成されています。

  • THE DAWN OF MAN(人類の夜明け)
  • JUPITER MISSION(木星使節)
  • JUPITER AND BEYOND THE INFINITE(木星そして無限の彼方へ)

第1章の「THE DAWN OF MAN」では、猿人が人類に成長する過程である石碑が大きく影響を与えていることを描いています。

場面は現在に変わり、月の調査中にその石碑を発掘し、木星に強力な信号を発し始めます。

第2章の「JUPITER MISSION」では、木星の調査の宇宙船での話。人工知能HALと乗組員との信頼関係が崩れ、HALの基本制御のみ再起動します。そこでHALのみに知らされていた極秘情報(地球外知的生命体が作ったと思われる石板の存在)を知ることになります。

第3章の「JUPITER AND BEYOND THE INFINITE」では、時空を超えるワープのような映像が流れ、ある一室へと移動しま。ここからは謎のシーンでに入っていきます。

映画途中で INTERMISSION(途中休憩)が入ります。以前は、映画の途中休憩があったんですね。確かに2時間21分は観ていて疲れます。以下でINTERMISSION有の映画が確認できます。

インターミッション (映画用語) - Wikipedia

監督・注目のキャスト

監督:スタンリー・キューブリック

  『時計じかけのオレンジ』、『シャイニング』

俳優:キア・デュリア

鬼才?天才監督スタンリー・キューブリックの出世作と言ってもいいのではないでしょうか。この作品以降のSF作品では随分を参考にされているようです。『月に囚われた男』も同じようなシーンがあります。

www.kinemanoyakata.com

印象に残ったシーン

今では、無重力のシーンを撮っている映画はたくさんありますが、1968年にはいろんな工夫をして撮影していたことが分かります。1968年にこの映画が作られていたことが素晴らしい。

  • 宇宙ステーションでの無重力での歩行シーン
  • 宇宙空間での物体移動
  • 静寂な宇宙での呼吸とはコンピューターとかの効果音
  • HALが再起動時に唄をうたう

などです。

感想

モノリス(石碑)について

石碑が全章で登場してきます。この映画の鍵を握っていると思われますが、意味を理解するまでにはいっていません。人類の進化に地球外知的生命が影響を与えているといいたいのでしょうか?

人工H知能 HAL

有名な話ですが、IBMの各文字の一つ前アルファベットでHALとなります。

HALは感情を持っている人工知能です。人間との信頼関係に傷が入った時でも原因は人間のミスと言います。装置を外される時に唄をうたうのですが、人間のように意識が遠くなっていくかの如く声が低くスローになっていくところなど面白かったです。

最近の映画に慣れてきているせいもありますが、時間が長く感じました。1シーン1シーンを時間をかけて撮っているのでちょっとせっかちな人は集中力が切れるかもしれません。

SF映画の代表作、スタンリー・キューブリック監督の徹底したまでの映画作りに感動しました。この映画を観るとほかの宇宙映画がパクリに見えてしまうのでしょう。

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